JTの女性喫煙者獲得作戦を糾弾する

女性の喫煙者が増えている。之は母体の健康と子供達の健康を考える上でも憂うべき現象です。まして、若い世代における喫煙者増加も見られる事を考えるならば放置出来ない傾向だと思う。

米国や北欧の一部で女性喫煙者は減少傾向をたどっている。しかし、アジアなど途上国の女性がたばこの有望市場としてターゲットになっておりJTの販売実績も無視できないものになっている。

「たばこメーカーは女性誌の広告やファッションイベントの主催などを通じて女性消費者の獲得に成功している」報告書はこのように述べているが、イメージ作戦に乗り安い若者の心を、JTの宣伝がその浸透に成功していることも指摘されている。

タバコが人体に及ぼす悪影響、とりわけ子供を生む女性に及ぼす危険性を、喫煙する人々がどれだけ自覚しているのか?憂うべくは、妊娠している母親が、喫煙行動を止めずに続けているケースなどもしばしば見られるが、之は果たして無知と言うことだけで済ませられるのだろうか?



”タバコはおしゃれ”と言うイメージ作戦が、今日も展開されている。

カッコ良い役者や、印象深い映像操作を編集して若者の心をとらえる手法が取られているが、こうしたJTの試みを手をこまねいていて良いのだろうか?

テレビなどの広告に関しては一定の宣伝規制がかけられているとは言え、宣伝自体が禁じられていない現状ではこうしたイメージ作戦に対抗する禁煙の呼びかけがされる必要があると思う。これは、JTの好きなように販売拡大宣伝がされることにより、若い世代の喫煙率が現状よりもさらに悪化する危険が懸念されるからです。



健康に対して無知な喫煙者を如何に啓蒙するか?と言うテーマは、単に闇雲にタバコを禁止すること自体を強制しても効果は上がらないと思います。



必要なことは、単なる衝動に駆られた興味本位の喫煙行動が、やがては吸わずにはおれない喫煙リピーターとしてタバコ常習者への道が待っていることを知らしめる必要があると思います。多角的な疾患の原因要素となり、病状リスクを高めて健康な肉体を蝕む事実をもっと若い世代に知ってもらうことが先決だと思います。

また、喫煙者本人のみならず、その家族と周囲の非喫煙者に対する有害物質の拡散についても知っていただく必要があります。



今こそ、”吸うかっこ良さ”から、”吸わないかっこ良さ”を取上げて頂きたいです。勿論、お金の問題もあります。しかし、一番強調したいことは本人とその周りの人の健康を守ると言うことです。

タバコを吸わないほうが良い、ということに関しては、誰も反対はしないでしょう。ですから、問題は、如何したら喫煙者を減らし喫煙をしない生活で満足してゆくのか?このテーマに対するはっきりとした見解を一人一人が持つことが必要だと思います。法的規制の強化も必要ですが、肝心な心の問題において喫煙が有害である事をもっと取り上げてゆくべきであると思います。