普通に排尿が出来ることが、これほど嬉しい事だったんだと気が付きました!(術後を振り返って)

膀胱がん治療のための入院で、1週間の治療をしてきました。

治療内容は、「経尿道的膀胱切除術」というもので、膀胱内にできている腫瘍を削り取る処置です。

 この量を受ける3週間ほど前に、血尿が出ました。今まで経験したことのない出血でしたので、痛みは伴いませんでしたが病院受診をして検査等を受け、膀胱内の腫瘍が見つかったのです。

 問題は、それが悪性のがんなのかどうか?ですが、それが判明するのは後からで、まずは腫瘍を取り去る手術を受けたのです。

 幸い、この手術は、1週間ほどで退院のめどがつくとの説明を受け、入院治療に至ったわけです。・・・実際の手術では、半身麻酔で1時間ほどで腫瘍除去をしてもらったのですが、術後数日は尿カテーテルで排尿し、出血が収まっていることを確かめてカテーテルを除去してもらい、排尿のリハビリ?となりました。そうです、最初は排尿の度に痛みもあり、頻回の排尿で大変でした。排尿される量も、膀胱内に沢山貯められないことから、2時間おきくらいにおしっこに行く生活となり、出し初めには独特の痛みがあります。排尿することが、こんなにも微妙で、覚悟がいることになるとは、今まで健常な体の時は分かりませんでした。

 幸い、術後の経過は、傷が順調に治っているようなので、自転車にものれ、生活としては普通にできてます。就労も再会できており、無理は出来ませんが、通勤を今後も続けます。定期受診をしながら、この病気と長い付き合いになりそうです。

 自分ががん患者の仲間入りになったことを、公開します。それは、人を支援する仕事を継続するうえで、自分の病状を知ってもらいながらのケアマネ業務になるからです。病状によっては、受診や治療で休んでいることが今後増えることが考えられ、そのことを利用者や事業者にも理解してもらう必要があるからです。がんになれば、すっかり社会的に仕事をリタイヤするのではなく、可能な範囲での社会的貢献をしていきたいからです。どこまで、それが可能なのか?今よりもっと病状が進んだら、就労は不可能になるでしょう。しかし、可能な限り続けて仕事をしようと思うのです。

 今、5月の連休を自宅で過ごしながら、今後の自分の生き方を考える時間が出来ました。ひょっとすれば、自分に残されている時間はそんなに多くないかもしれません。がんが、もっと自分の体の奥深くに広がり、自由な活動を妨げる可能性がある。でも、そのことを今心配しても何も始まらない。病気を公開することで、秘密にしておくストレスが解消され、他者に理解をしてもらいながら、自分もやりたい活動をすることが出来ると思っています。

 あ、それから、当然のことですが、お酒は飲まないようにしてます。今まで、1日間ビール1本程度ですが、夕食時に飲む生活でしたが、治療にそぐわないと聞いて自粛してます。飲みたくなる気持ちはあるのですが、今はそれを自制できている。今後も、当面は飲まない暮らしを続けます。ちょっと寂しいけど、それは慣れれば気にならないはず。自分の体のためですものね。

 13日の、経過受診日に、先日の入院時検体検査の結果が分かります。腫瘍と言っても、その病態がどの程度の属性があるか?により、今後の治療方法が決まるようです。薬も、今は飲んでいませんが、今後は服用を勧められる可能性がある。分からないことが沢山あるが、どのような治療を続けるのか?医師と相談しながら決めていきたいと考えています。

 私がこうして、がん患者となったことは、何ら不思議なことではなく、来るべくして来た病なんだと思います。その意味では、今後の推移を、しっかり見極め、自分の生き方をしたいと思う。

 それから、自分の病気を理解してくれる家族が自分に入るということ、それも大きなことです。自分が一人であったなら、実生活でも、精神的にも疲弊していたと思う。しかし、自分には病気を抱えた自分を見守る家族がいることで、支えられていると実感する。素直に、有難いと感じる。