施設入所の隔離化を憂う。

高齢者施設内への立ち入りや、面会が厳しく規制され、入所している当事者・その家族から懸念の声が強く発信されいる。

 入所者との面接が禁止され、さながら施設という小社会の中に閉じ込められている状態は、改善されなければならない。

 リモートを使っての面接が取り入れられ、コミュニケーションの回復のために工夫を加えられている施設もあるが十分な対処法なのか?さらなる検討と配慮が求められていると思う。

 入所者側からは、精神的に孤立し、生きがいが削り取られている現状があり、施設スタッフの努力にも限界がある。本来あるべき、施設外からのコミュニケーションが危機に瀕している自覚が必要であり、単に感染症の予防という建前では、問題の解決になっていないことを知るべきであろう。

 施設外の市民社会が、一定のルール化で、その自由行動と交流が出来るように、施設の中とのコミュニケーション権利も認められる必要があり、もの言えぬ入所者の声なき声に、耳を傾ける事こそ必要と考えるのです。

 当該施設により、対応の違いがあり、面会部外者の立ち入り禁止」というやり方は、今後は改めていかねばならない。

 ケアマネジャーの場合、担当利用者が入所やショートステイで利用している際に、面談を断られている現状があるが、一律に接触を禁じる方法には大きな違和感と、異議がある。もちろん、感染予防の配慮必要性は認めるが、面会が禁じられたままそのやり方が常習化していることについては改善を講じるべきだと考える。

 面会の自由については①入所者側からの自由と権利を守る側面と②家族や支援者から入所者に合う権利と自由の2側面があり、どちらの立場からも、現状を改善する必要があると思う。①については、施設内から自由に外に出かけられる権利とその方策の具体的提示が必要。→例えば、家族友人と外出し、交流をする権利がこれにあたる。②については、家族や友人、ケアマネなどの支援者が、入所中の利用者と面会、交流をする権利とその方策がこれにあたる。

 現状では、②の家族に限定して、リモート面会が取り入れられている施設が出てきているが、個々の施設側の判断に任せられているのが現状。厚労省・保健者等・専門家等からの助言やアドバイスが今こそ求められているのではないだろうか?

 まずは、声を上げていくことと、その声の輪を大きくしていくことから、物事は動いていく。「現状を、改善していこう。このままではあかん!」