後半戦、中日が6連勝、独走を止めるものは何か?

30日の巨人戦、中日は7回まで2対2で同点だった均衡を、巨人の内野エラーにより2点をもぎ取り、そのまま逃げ切ってしまった。之で、後半戦負け無しの6連勝となった。・・・2位阪神とのゲーム差は6ゲームとなり、このまま行けば中日がセリーグの覇者となる可能性が高い。果たして、このまま中日が独走するのか?それとも、予想しない展開で息詰まるシーソゲームとなるのか?



まず、チームの状態が、ずっと好調のまま秋まで推移するとは考えられないので、他のチームが中日の何処に付けいるのか?がテーマとなる。



1・一般的に云われていることは、中日の投手陣の安定性だ。

相手チームの得点を最小限度に押さえて、1点のリードで守りきる野球です。

そう考えると、まず投手陣の先発がこのまま安定したかたちで戦ってゆけるのかどうか?であろう。今年の川上、佐藤など、投げればほぼ完投に近い(ゲームを作れる)投手が居る限り、中日の独走は止まらないだろうと思われる。



2・次に、打撃人の好調が言える。軸となる福留は、6月後半から7月にかけて、怪我で休んでいた。しかし、その間も、チームは阪神をぴたりと背中に付けて高位置をキープし続けてきた。中軸打者が居なくても、控えの選手起用でやりくりが出来たのが大きい。そして、後半戦でオールスター以降に登場した福留が、監督の期待に答えて毎日試合を決める勝負強い決定打を放ち、勝利を呼び寄せた。

こうなれば、貧打の中日打線と言えども活気付く。

全員野球のかたちで、素晴らしい投打のバランスが光りだして居る。

おそらく、今12球団で一番強いチームは中日だろう。



ただ、野球と言うものは、チームの良い状態が常に保たれるわけではないので、後半戦の後の事を考えたチーム作りが必要となる。

主力の選手をうまく休ませて、秋までの期間を有利に戦ってゆく必要がある。



肝心な事は、秋の日本シリーズで、最高の状態にチームを仕上げることにある。

中日は、前回のシリーズで、チームの好調の状態を維持できず、パリーグとのシリーズで散々な戦いをした。あの悔しさを知っている落合監督、今度は上手くチーム作りをして欲しい。



もう一つ、ケガ人を出さないこと。・・・之も大事な事である。5月にかけての巨人のように、主力選手が次々に倒れてしまうと、チームとしての勢いをとめてしまうことになりかねない。この意味では、避けられない事故は別として、無理の無い健康管理は必ず必要となります。



今年こそ、中日ファンとして、日本シリーズでの快勝を目指して、目的をしっかり見据えて、この夏の戦いを丁寧に乗りきっていただきたいと思います。