飲酒運転の根絶を目指そう。宮城県での悲劇を繰り返さないために。

宮城県多賀城市で起こった、生徒3人のひき倒し死亡事件は、26歳の泥酔男によって引き起こされていた。・・・6時間前から、3軒の店を梯子して飲み歩き、横に酔っ払った男を乗せて早朝の道路を走っていた事が判っている。・・・横断歩道で信号が赤になり子供達が渡っているのに、彼には目の前の信号は目に入らず、生徒達が渡っている姿も目に入っていなかった。ノーブレーキで何人もの生徒をなぎ倒し、まるで古材木をなぎ倒すかの如くに踏み潰して行った。

想像するだけでも、恐ろしい惨劇が繰り広げられたが、酔っ払っていた当人達は、何が起こったのかも自覚していない。要するに、半分寝ていたのである。

居眠り運転が、どういう悲惨な事故を起こすのかを、彼は今まで学ぶことが無かったのだろうか?

6時間も、呑み歩いて、其のまま運転すれば、どういう危険な事態が起こるかもしれないことを何故、チェックできないのか?



こんな人間に、運転免許を許可している、現在の免許制度にも問題が無いのか?



自分だけが、事故を起こして、人に迷惑を掛けず死ぬのなら未だ許されるかもしれないが、罪も無い他人を轢き殺してしまうことは許されない!

最近は、飲酒運転に対する規制が厳しくなっているとは言え、未だ、この様に公然と呑み歩いて無謀運転をしている者がいること自体、飲酒運転に対する規制が十分でないことが問題と言える。こういう者が、飲酒運転出来ない為の方策を検討して頂きたい。例えば、一定のアルコールを感知する運転者が乗ると、エンジンが掛からなくする・・・とか

アルコールを探知したエンジンが急速に減速して、ストップするとか・・・

要するに、酔っ払いが、運転できない工夫をして欲しいと思います。



車は、安全運転をする限り、人間には必要な移動手段ですが、事飲酒運転などの暴走を始めるようになれば、危険な凶器として、罪なき人を轢き殺す道具となる。この事を、運転免許取得時に、もっとしっかりと教えて頂きたい。



勿論、今回の事件の佐藤容疑者に加えて、同乗していた男(27歳)にも一定の責任義務が問われる事となる。このような危険な運転を、黙認し、止めさせる義務を怠ったことは、罪に問われるべきであろう。若し、彼が本気で飲酒運転を止める事が出来たならば、そして、タクシーを呼んで乗って帰れば、今回のような事故は避けられたのではないか?確かに彼が運転をしていなかったとしても、酒気帯び運転教唆の疑いが問われる。

叉、彼らに酒を呑ました、店に対しても、一定の責任を問うべきだと思う。

深夜営業にて、飲酒を目的とした営業をするならば、客がどんな手段で帰宅するのかを十分に確認する義務もあるはずである。そうでないと、飲酒運転を黙認する事に繋がる。



死んでしまった3人は、もう帰ってこない。一瞬にして命を奪われた、其の家族の苦悩を考えるとき、どんな方法でも償いが出来ないことを知るべきである。

厳正な措置を持って彼らを裁くべきではあるが、大事な事は、今後このような不幸な事故を防ぐための方策を如何するかである。普通の人ならば、酔っ払って運転する事の危険性を自覚するであろうが、それが自分で出来ない者がこの社会にはいる。・・・この危険な人たちが、果たして、どのぐらい存在するかは分からないが、一定の規模で、潜在している事は事実であろう。この危険な因子から、無実の市民を守るためには、警察の取り締まりだけでは難しい。・・・先ほど述べた、車の構造的な安全策として、アルコール検出と制動装置を、是非考案し、実用化すべきであると考えます。