ミンダナオ島の元日本兵発見に思う。

フィリピンミンダナオ島で、旧日本軍の生存者が存在している可能性が強まっている。去年からの探索により、生存の可能性は分かっていたが、ここ数日中にも現地で本人と会見・確認される可能性が報道されている。待ち合わせとされている宿泊地に、未だ現れていないが、障害となっているゲリラ勢力との交渉が上手く運んでゆけば、日本への帰国を視野に入れた交渉再開が期待されている。



既に、氏名も公表されて入るが、果たして、彼らが生き残っているとしても、日本への帰還を本当に望んでいるのかどうか?其のためには、どういった交換条件があるのか?彼らは、元気なのか?等々未だ分からないことが沢山ある。若し、生存しているならば、日本に居られる家族や関係者は、是非本人達を日本に連れて帰りたいと希望されるのは分かるが、大事な事は、彼ら本人の希望が如何なのか、しっかり話し合いがもたれる事により、双方の蟠りは解けてゆくものと思われる。



戦後60を経て、未だこうして、周旋からのち異国の地で細々と生き抜いている人たちが現実に居られることは、驚きである。どのように60年の歳月にわたって生きてこられたのか、誰しも興味深いものではあるが、もう、彼らも80歳を越える高齢者である。残された余名を如何生きてゆきたいのか本人の希望を配慮して、事を運んで頂きたいと思う。



一つ注意して欲しい事があるのです。

日本にもに帰る事が出来れば、またまた、マスコミの馬鹿げた取材攻撃が考えられるが、それは辞めて欲しいと思う。彼らの残された寿命を縮める様な事は一切しないで、静かに故郷の空気と環境に馴染める様見守ってゆくべきであると思います。こういった配慮を、政府自らきちんと関係機関に通達して、本人達の人権を守って頂きたい。

そうでないと、このまま大ニュースとして彼らが日本に帰れば、たちまち大騒ぎに巻き込まれること、請け合いである。マスコミは、スコープの”特だね”が降ってきた事で良いかもしれないが、本人達は溜まったものではない。何としても、この人権の配慮は節度を守って遣るべきであると考えます。





今後、果たして、彼らが会見の場に現れるのかどうか?日本への帰国が実現するのか如何か予断を許さないが、関係機関の努力により、早くそれが実現する事を期待したい。