日米オークス連覇、シーザリオの快挙を祝う。

アメリカンオークスで日本オークス馬のシーザリオ号が優勝しました。日米オークスに連勝した馬は、勿論史上初です。御存知のように、昨年は、武豊騎乗の桜花賞ダンスインザムードが、健闘するも悔しく2着でした。

今年は、福永騎手が、オークスで快勝して、其のままの調子を崩さず、アメリカでのオークス連覇に望み、見事優勝しました。2着のメリョールアインダにつけた着差が、何と4馬身差。素質の違いをアメリカのファンに見せ付け、文句なしの勝利でした。スタートから、4・5番手に付けた彼女は、3コーナーで早くも先頭を抜く展開を作り、4コーナーからは、後方からの追い上げを許さず、先頭でゴールを駆け抜けました。

福永騎手の勝利インタビューによると、馬の力を信じて、この馬の力量を出し切る強いレースをする事に心がけた、との事です。普通、3コーナーからの先頭に出る展開は、ゴール前での追い上げを考えれば、なかなか出来ない芸当ですが、シーザリオは、きっちり、後続の馬の接近を許さず、先頭でゴールを駆け抜けました。



此れで、シーザリオは日米の競馬界でも選りすぐれた種馬牝馬となる事が確定し、未だ、どれだけのG1を勝ちぬけるのか?楽しみが膨らみました。

この分だと、ひょっとして、秋のヨーロッパ遠征も夢ではないと思います。



ただ、ここまで上手く牝馬を育ててきて成功したわけですから、ゆっくり休養をして、次のステップに備えて欲しいと思います。



今年は、福永騎手にとっては、特に牝馬で強い馬に恵まれている。桜花賞もとった、オークスにも勝てた。勝利数も快調で、武豊に続いて健闘している。そして、今回先輩の豊も達成出来なかった、日米オークス連覇をやってのけた。祐一は、今回、シーザリオで勝てたのは、調教師を初め、馬を育ててきた厩舎のチームの努力が実ったお陰であると考えている。



角居勝彦調教師は、桜花賞を鼻差で2着し、苦杯したシーザリオを、次ぎのレースでは、必ず勝たせようと馬を最高の状態に育て上げた。そして、最高に仕上げた自分の馬を世界のトップにしたい、この願いは、馬を育てる調教師なら、一度は夢に描くもの。



今回、角居調教師は、米国遠征の挑戦にて、見事其の夢を射当てた。誰も出来なかった日米オークス連覇を果たした。

馬が、G1を勝ち、多くの馬の中から頂点に立つには、多くのスタッフとチームの共同作業が上手く協力できなければ、達成は出来ない。今回、福永騎手は、叉新しい頂点に立つことが出来た。

武豊に続く、世界で活躍する騎手として、今後の活躍を積み重ねてゆく事を応援したい。