抑木監督の抗議は当然であり、正しかった。{/hiyo_do/}

先日、オリックスとロッテの試合で、7回、ホームへのスライディングをめぐる判定で、審判がアウトと宣告した判定に対して、3塁からの走者谷が猛然と審判に抗議をし、そこへ抑木監督が選手に変わって抗議をしている場面があった。

3塁からの走者谷が猛然と審判に抗議、そこへ抑木監督が選手に代わって抗議をしている場面があった。それまで1点負けていたオリックスとしては、勝負を分ける走塁であったのだが、審判の判定にも問題があった。・・・ビデオテープで見て見ると、明らかに追いタッチとなって、走者の谷選手には触れていないことが判っている。谷選手の手は、きっちりホームベースを触れていた。

審判の位置からは、判りにくい角度であることもビデオを見ればはっきりしており、この判定は、ミスジャッジとすべきであった。

ところが、審判は、多の塁審などの意見を聞こうともせず、抑木監督を退場処分とした。

これは、誰が見ても、不当な判定である。

しかし、オリックスの選手は、この処分により、発奮した。結局、「2対1」で、逆転の勝利を手にする。監督が、身を挺して審判に抗議をし、退場となった・・・後は、俺達が点を入れることしか挽回する策がない・・・恐らく、オリックスの選手達は、遣らねばならないここと判ったのである。こういうときには、選手は、普段の実力以上の力を出すものである。聞くところによると、抑木監督が退場になった試合は、何時もチームが勝利するのだそうだ。・・・此れは、肯ける。監督の、思いが、選手に映るのだと思う。



思えば、あの場面、谷選手が審判を突き挙げて抗議をしている、其の場面で、直ぐ監督が代わりに審判に抗議を引き受けていることを抑えて起きたい。・・・あの場面、放っておけば、谷が退場になるかもしれない。そうなると、戦う戦力が支障をきたす。この一瞬に反応して、直ぐ監督が抗議の先方を切ったのだ。



つくづく、監督業とは何かを考えさせられる。試合は、選手達が行うもので、監督は見ているだけである。コーチ達が、それぞれの分野で、選手に指示を出している。細かい指図は、既に組織的に行われており、敢えて、監督がしゃしゃり出る必要は無い。

しかし、ここと言う時、抑木監督が”老体?”を返りみず走り出たように、先頭に立って審判に抗議を申し出ることが、選手への大いなる発奮を導き出す。今回の、抑木さんの行動のなかに、”監督魂ここにあり”と思ったのは、私だけではない、と思うんですが・・・