”絶食宣言”の我が息子さんに思うこと・・・

世の中ダイエットが盛んに叫ばれている。ものが有り過ぎて、必要以上に栄養が身に付いた体を、均整の取れた体型に是正することを意味するのだろうが、本来の健康を取り戻す意味からして、ただ痩せれば良いという風潮は誤っていると思う。



我が家の息子さんが、絶食宣言をしました。・・・向こう一週間の食を絶ってみることに、何故挑戦するのか判らないが、(そんなに肥えているという事もない)兎に角俺はやり遂げますと、勇ましく宣言したのです。(無事、達成できれば、何か本を勝って欲しい?という要求まで出して来ました。)・・・別段それが目的な分けないのでしょうね?と勘ぐって見るが、それなら、わざわざ自ら食を絶つ必要は回りくどい。



我が家では、過去に、母親がダイエットのために、"絶食"を何度もしている。

これは、『オオタカ酵素』と云って、北海道の自然の中で作られた酵素のダイエット法に則って行われていると云う。

この酵素を一定量呑みながら、人間の活動に必要な栄養確保をして、余分な栄養を絶つ・・・此れが酵素ダイエットの考え方らしい。勿論、水も一定量呑んでOK。この方法で、"絶食すれば”、栄養失調になることはないと言う。若し、1週間遣れば、大体、5から8キロ痩せられると言う。(勿論、これはその人その人の遣り方なり、条件にも違いが出ますが)

我が息子さんも、母親の助言に従い、酵素と水分補給(牛乳も呑んでおります)をしながら、他の食物を絶つという遣り方で始めました。遅い時間に夕食を取る父の食事風景を嗅ぎ分けながら、『ええ匂いしてるな』と呟いている。(一週間は長いで、ほんまに大丈夫かね)

未だ、2日目なので、どこまで続けられるのか?分かりませんが、さてさて此れからどういう展開になるのか?楽しみです。



日本は、高度成長を経験して、食べ物は巷に溢れております。

この時代、飢えて亡くなる人は殆どいないでしょう。ホームレスの収入の無い人でも、食べるものを何処からとなく仕入れることは、そんなに難しいことでは無い。



今、盛んに叫ばれているのは、無駄なやりかたで食品が捨てられ廃棄されていることです。世界には、食べるものにありつけずに亡くなっている人が沢山いるのに、日本では、膨大な食品が捨てられ無駄にされていることが問題です。

昔は、米粒一つでも、無駄にすると、親に叱られる教育を受けたわけです。『お百姓さんに、申し訳が立たないだろう』と怒鳴られることにより、一生懸命に人が作ったものの価値を嫌がおうにも知らされる経験が持てる機会が沢山あったのです。

ところが、最近の大人は、こうした"教育"をしなくなり、『食べたくないものは無理して食べなくて良い』態度を示し、どんどん未だ食べられるものでも捨てていきます。

これは食べ物だけではなく、環境保護についても、意識が薄い傾向が見られ、リサイクルを意識した使い方などあまり考えない人が目立ちます。ゴミにしても、自分が要らなくなったら、お構い無しに、何処にでも捨てようとしたり、道路などの公共の場所にはゴミをばら撒くことに罪意識が無い人も目立つのです。



話しが飛躍したので、元に戻しますが、述べてきたようにものが有り余る時代だからこそ、今ダイエットが脚光を浴びているのかもしれません。

病気になる原因を考えても、昔は食べられなくて栄養が取れずに病気になるケースが多かったでしょうが、現在は違います。今は、食べ過ぎて、不必要なものが体内に蓄積し、弊害を起こしているのですから。生活習慣病などと呼ばれる病気は、まさしくそうしたものです。



今回、我が家では、息子の1週間絶食宣言にて、食文化を今一度考え直して見る、良い機会に遭遇したと思います。

私は、こうしたことにチャレンジする気はありませんが、身近な家族がこうした経験をすることにより自分の食分化を色々考え直して見る良い機会にして見たいと思うのです。

・・・この結末については、叉機会を作って、報告出来るだろうと思います。