入所している高齢者を守る配慮が問われている。

埼玉県北埼玉郡特別養護老人ホームにて、6日早朝に、入所中の寝たきりの女性(88歳)が、猫に襲われて(?)右足の指全てを噛み千切られるという痛ましい事件が起きている。

埼玉県警に施設側から報告された内容は、『施設内に猫が侵入して、女性の指を食い千切った』というもの。しかし、果たしてネコが、生きた人間の足を噛んで千切るといったところまでの加害を加えるかどうかが、極めて不可解な事件である。



同室の入所者からのナースコールにより、係りのスタッフが部屋に入ると、仰向けに寝ていた被害者の女性が、右足の第一関節の指から全て食い千切られた状態になっており、左足にも引っかき傷があったという。女性は直ぐに救急にて病院に運ばれた。女性のベットのシーツには、猫の足跡がついており、女性が救出された後直ぐに、別の職員が口の周りが血で染まった猫を目撃したという。



・・・未だ真相が明らかになっていない事もあり、今後詳細が明らかになる筈であるが、どうにも気味の悪い事件である。猫に責任を着せるのは人間の勝手であるが、本当はどうであったのかは、猫に真相を問い詰めることも出来ず、何処か納得のいかない事件である。

鼠が赤子を噛む事は知られており、赤ん坊の口元のミルクの匂いに絆されて、口元を噛む事は容易に考えられるが、果たして猫が、生きた人間の足をかぶり付くのかどうか?これは、もう少し事実を確かめて頂きたい。此れほど、猫が人間にとって獰猛な生き物であることは、今までの通説では考えられない。腹を減らした野良猫だからこそ,此れほどまでに獰猛になることも在るのかどうか?これは、今後の調査により明らかになる筈である。



解決されなければならない問題は、高齢者施設において、如何すればこうした起こりうる身体的被害に対して、それを防止する措置を執れるのか?である。

今回の事件のように、容易に想像できないような事態も此れから発生する可能性が存在しており、あらゆる危害に対して、どういった防止策と安全対策が講じられるのか?今後明らかにしてゆかねばならない。

恐らく、今回のような事件は、特異なものであろうが、しかし、こうした事件には必ず、その背景があり、それを突きとめ、今後そうした二の舞いが起こらない様にしなければならない。

今回の事件に対して、単に、その管理責任の不備を被害者とその家族に詫びるだけではなく、こうした事件が二度と起こらないような体制を造ることが求められています。