スポーツにおける、楽しみ方を考えます。

15日、パリーグソフトバンクとロッテの試合、面白かったですね。9回まで、ロッテが完全に勝っていて、点差が4対0、これは、誰が考えても勝負はついている試合です。・・・ところが、ソフトバンクの粘りが始まった。その9回に、繋いで繋いで、とうとう同点、そして延長戦の末、さよなら勝ちとなって、ロッテの勝ちは消滅。

福岡の球場がまるで、甲子園の歓声の様に湧き立った試合は、実に盛り上がっていたが、これは、本来、ロッテが勝っていた試合です。小林を変えないバレンタインの采配を批判することは容易いが、あの状況で、1人ソフトバンクの選手の執念と戦っていた投手を責めるのは酷である。・・・確かに、上ずっている投手の気持ちを、コーチが駆け寄って声をかけるか、内野手が集まって勇気付けるとか、何か工夫がなさ過ぎるとは思います。



結果として、4点を入れられた事で、ロッテの有利な試合の流れが止まってしまったと云えるでしょう。

”野球は9回のツーアウトまで分からない”と良く云われています。・・・実際、9回ツーアウトからひっくり返った試合は沢山起こっており、一つのヒットが次々に出塁を生み出し、逆転へ繋がることはあり得ないことじゃない。

最後まで試合を諦めない、スポーツ精神が、逆転を呼び込み、ドラマを生み出すと云うことでしょうか。でも、遣られたほうは、堪らないかもしれない。

この日9回から4点を取られた、小林投手は、きっと、今夜眠れない夜を過ごすのかもしれません。この敗戦が尾をひいて、ソフトバンクが連勝して、パリーグの覇者になることも、強ちあり得ない事ではないからです。



試合の流れが、1球によって如何変わってゆくのか、それが分からないところが、野球の面白みであると思います。

どんなスポーツでも、こうした不確定な要素があるからこそ、興味がそそられる訳です。ただ、今まで強いものが実力どおりに勝つのでは、何の面白みも有りません。

だからこそ、ファンとして守って欲しいのは、マナーを守る事です。

今日の試合でも、9回に、審判の決定に対してブーイングが示されるまでは良いのですが、メガホン等物をグランドに投げつけるのはどうか?

叉、口汚く、選手を罵倒することも止めるべきです。・・・一生懸命プレーして、結果的にミスをしたり結果を出せなかったりは、人間だから当然あるのです。

いちいち、がなり散らす態度は、眉唾物です。選手に対しても、一定のマナーは要求されるものですが、ファンも節度を持つべきなのは当然です。



私個人の趣向としては、施設応援団などの派手な応援は程ほどにして頂きたいと思います。大リーグの試合では、ここと云うところでは、静まり返って、選手の一挙手を注視している、あの楽しみ方が良いと思います。何処かの球団のように、がんがんバリバリ騒ぎっぱなしの応援は、煩くて興ざめです。テレビでは、”消音”にして何とか対策が取れますが、球場ではどうしようもないでしょう。自分達は好きなことをやってそれで良いとして、多の人が楽しむことを邪魔するのは良くない。なんだか、年寄りの冷や水みたいになってきたので、此れで閉めると致しましょう。