ふがいない選手を責めても、結果は変わらない。

コテンパーにされた阪神。きっと、全国の阪神ファンは、予想もしなかった日本シリーズでの大敗に悪夢をみたような気持ちになられていることでしょう。私は、もとより阪神ファンではありませんが、このシリーズばかりは、セリーグの覇者としての阪神を応援するつもりで期待しておりましたが、4連敗で負けてしまう有様を見て、さぞ、阪神ファンは辛いだろうと胸を痛めたものです。最後の第4戦は、まだ試合としては、面白かったのですが、始めの3連戦は、本当にロッテの一人勝ち状態でした。

二桁得点で波に乗るロッテと、ヒットが続かず、点が入らない阪神、シリーズの中でもこんな負け方はなかったので、いったい如何したのか?殆どの人はこの説明が出来ない状態になっていると思います。




しかし、やはり、阪神ファンはさっぱりしたものでした。ロッテの優勝が決まった時も、騒ぎ立ててやじったりする心無いファンは見当たらないし、阪神ファンも、ロッテの胴上げを見て、拍手を送っていた映像を見ました。これは、大いに阪神ファンの株を上げました。・・・というのも、昔ながらの柄の悪い阪神ファンならば、相手を罵倒する声を上げかねないからです。



しかし、実際のファンたちは、最後まで阪神の選手をよく応援したし、勝てないまでも最後までがんばる選手たちを支えていたのです。



今度の日本シリーズは、確かにロッテからみれば、絶好調の状態で対戦できた強みがありました。ソフトバンクとの死闘を勝ちきり、チーム全体が、一つに纏まり最高の調子を維持した形で試合に望めたと思います。



一方、阪神のほうは、長いブランクにより、自主練習は始めていたのですが、試合から遠ざかることにより、完全に好調時の状態から外れていたと言えます。



一人一人の気持ちの中では、決して油断が合ったわけではないと思いますが、現実に何週間も試合から離れることにより、体調のほうが緩んでしまったわけです。



来年からは、ぜひ、セリーグの日程調整をしっかり念頭において、チームの調整に取り組んでいただきたいと思います。

恐らく、セリーグの優勝が終わって、すぐに日本シリーズが開催されていたら、こんな結果にはならなかったと思います。現在のシリーズの日程は、その意味ではパリーグに優位な形で設定されているのではないか?

これだけ、セリーグが待たされてしまう遣り方は、何とか改善して頂きたいと思います。なるほど、パリーグのほうは、遣れプレーオフだとか何とか理由をつけて、お客さんを試合に引き付ける事が出来るのですが、セリーグのほうは、なんだか待たされているだけで,面白くありませんよね!セリーグと、パリーグの代表が、同じ条件下で、力を出し尽くして戦えるよう日程面での改善を是非して頂きたいと考えます。