気品のある、若さが魅力「琴欧州」やりましたね。

昨日、取り組みは見れなかったのですが、琴欧州が、全勝の朝青龍を寄り倒して勝ったらしい。あの、隙のない横綱を押し倒したんだから、この取り組みは素晴らしい。・・・朝青龍は、立会いが不味かったと、後から話していたそうだが、たんに油断しただけではなく、相手の取り口の上手さと力強さも認めている



稽古では、圧倒的に横綱に分があるらしいが、琴欧州には、若さがある。22歳(1983年生まれ)のこのブルガリア出身の青年には、ひたむきな向上心が感じられ、甘いマスクにもその人気の秘密が読み取れる。

身長が204cmで、体重は142kg。握力が両方とも90kg?(先日、圧力計の機会を潰してしまって正確な数値は分からないが、120キロを超えたのでは?とうわさされている)



此れだけの恵まれた体力があるから、努力すればめきめき強くなる。

長身と、長い腕で、がっしりまわしを掴まれたら、幾ら幕内力士でも何にも出来なくなる。昨日の朝青龍戦がその証明である。低い立会いからしっかり相手の動きを止め、まわしを持てば、大体もう”勝利の体制”は整う。本人も、昨日の勝利で、自信が付き、どうすれば勝てるのか?を自らの体で覚えたと思う。



今場所負けた相撲は、稀勢里戦を振り返ると、立ち合いで一気に攻め込まれて土俵を割った試合が上げられる。相手の突進を受け止められず、逆に弱気になって呼び込んでいる。・・・こうした弱みを今後の稽古でどう改善するかが課題となる。勝負士としても、もっと厳しいものが要求されるようになるし、今後は、そうしたメンタル面での逞しさが身に付けば、そのうち、横綱の位置も見えてくると思う。



ブルガリアでは、レスリングの選手として、一時はオリンピックの夢も追っていた選手である。日本で掴んだ、横綱への挑戦を、是非実現して欲しいと思う。

今は、お酒なども慎み、相撲一本に毎日の精進を重ねている青年・・・琴欧州に相撲が湧くことは良いことだ。朝青龍の1人勝ちを、誰かが止めて欲しいし、それが可能な一番手として、琴欧州が注目されていることは間違い無いだろう。後2つの相撲に勝てば、間違いなく大関の座も仕留められる。今日の千代大海との試合、面白くなりそうです。



琴欧州のインタビューのなかで、こんな話があった。相撲の面白みについて次のように彼は語っている。

「勝負早い。一番強い人が弱い人に負けることもある。

それ面白いよ。レスリングは5分も闘う。長いね。

それに、ダイエットも大変。

試合前は、水だけ飲んで1週間で15キロ落としてた。

お腹と背中がくっついたよ(笑)。」

つまり、早い勝負がつく相撲の方が、彼に取っては魅力なのだ。おまけに減量で苦しむ必要も無い。

相撲という職業が、意外と彼のようなヨーロッパのスポーツ選手に合っているかもしれない。おまけに、強くなれば、それなりのお金も入ってくる。稼ぎをする期間は短いかもしれないが、素質を持つスポーツ選手に取っては魅力満載の職業である。世界の国々から、様々な才能ある選手が日本の相撲界に来ている。こうなると、日本の相撲選手はうかうかしてられない訳だ。



新しい、人気力士が出る事により、相撲の人気も叉、復活することは間違い無い。