大阪浪速区での姉妹殺人犯逮捕に思う。

大阪の姉妹殺人放火犯容疑者が逮捕された。何と22歳の男で、これが始めての殺人ではなく、5年前に母親を撲殺していると言う。・・・何故、一度少年院から社会に送り出された若者が、再びこうした凶悪犯罪を起こしたのか?



取り返しのつかない殺人を、5年後にまた犯し、しかも、その犯行の仕方が残忍で証拠隠滅のための放火までしている・・・こうした事件を知るにつけ、その犯人の心の冷たさは、いったいどこから来ているのだろうか?

二人のうら若い姉妹を一瞬にして殺戮し、金品を奪う遣り方も、通常の人間では考えられない残虐さである。憎しみもない娘たちを何故こうした暴力で襲うことが出来るのか?理解に苦しむ。



犯人は、住む家も無く、街頭や空き家の隅で野宿する生活をしていたという。

若さと、労働意欲があれば、何とでも食べて行ける仕事を見つけられたはずなのに、彼は、そうした真面目に働く意欲を失ってしまっていた。



お金が無くなり、仕事も無く、泊まる家も無く、・・・こうして放浪する毎日を送りながら、犯人の青年は、社会に対する憎しみのようなものを持っていたのだろうか?5年前に、自分の母親を殺し、その償いのために5年間を少年院で暮らした。彼が、自ら犯した罪を、本気で償う気持ちならば、少々の辛いことや、苦しさがあろうと、歯を食いしばって社会人への復帰を続けて行けたはずである。



ところが、犯人は、パチンコ店に就職している。

何故、最初の仕事がパチンコ店なのか、理解に苦しむ。もっと、長続き可能な仕事をどうして見つけなかったのか?判らない。



きっと、彼の近くには、彼の身柄を保証し、相談事に当たる人が居たはずなのに、今回、こうした人達の努力が通じなかったことは本当に残念です。