改革を遅らせているのは誰か?

案の定、大平さんは顧問就任を辞退した。市議会の与党議員たちは、目の上のたんこぶ=大平弁護士を、市議会と市政組織から放逐することに成功したかに見える。・・・しかし、本当の戦いは、l未だこれから続くのです。



現在、大阪市議会議員の定数は、89人。

この数字は、例えば横浜市から比べると、人口比で、1・3倍の議員定数になる。

この数字が必要以上であることを、大平さんは兼ねてから主張して、定数の半減を訴えてきた。「人口と、財政事情から見れば、定数の是正をしなければ可笑しい」と主張してきたが、これに猛烈に反対する与党議員の連中がいた。



また、「財務調査費」についても非常識な数字がある。全国で最高額の、年間一人720万円と言う費用が、公費として報酬とは別に支給されている。

これについて、減額をして外部監査をせよ!と訴えたのが大平さん。・・・これまた、当然の市民の側からの声を、大平さんは唱えていたのである。



また、市政改革本部が市の部局と同様に、外部委員としての改革案をまとめてゆくべきことを提案していた。



こうした方針が、既成利権を囲い込もうとする議員連中からすれば、煙たい提案であり、自分たちの牙城を取り崩すものと映ったわけである。



こうした、大平さんの主張は、改革と言うてんで妥協を知らなかったがゆえに追放のレールを敷かれた。自身で、止めざるを得ないような形に追いやられたと言っても間違いはないと思う。



今回、残念ながら、議会内での活動の場を除外されたが、彼女の戦いは未だ終わってはいない。



最初に述べた、議員定数の半減を、まじめに提起できないところに、大阪市議会の自己矛盾があるように思える。

議員自ら、大阪市大阪府の改革の先頭を切ることが大切だと思う。



ならば、今後の選挙にて、議員定数の半減を公約に掲げるような候補者が出てきても良いのではないか?



こんなこと一つ、実現できないような議員連中には、とても大阪の改革を任すことは出来ないと思うのですが?・・・