19日の沖縄知事選、注目される、野党連合の戦い。

残るところ、3日を残すのみとなった。沖縄の知事選は、19日開票される。稲嶺知事の後をどの候補がバトンタッチするのか沖縄の今後の自治を占う重要な選挙となる。



政府与党は、公明党との相乗りで、保守候補を擁立し、稲嶺県政を引き継ごうとしているが、今回は予断を許さない戦いとなっている。

仲井候補は、保守票をまとめて何とか浮動票を取り込もうと懸命だがいまひとつ伸び悩んでいるらしい。自民党などの大物と公明党が連日動員されて最後の票まとめをもくろんでいるが、今回は苦しい戦いになっている。・・・それは、野党が大連合を組んで一つにまとまり選挙戦を戦っているからです。



参院議員・糸数慶子候補氏は、=社民、社大、共産、民主、自由連合国民新党新党日本推薦、そうぞうの支持をうけ、無党派の浮動票を有利に取り込んでいる。基地のない、平和な沖縄の島を取り戻そうという願いを前面に出して、野党の大連合が成立したことが、今回の知事選を有利に運ぶ大きな力になっている。



政策面では、さまざまな相違はあるが、こと米軍基地の永続化については、それを認めないという立場は同じ土台に立っている。



もし、沖縄で野党連合が勝利すれば、こうした大同団結の方式が、他の国政選挙でも大きな影響を与えるだろうと思う。



選挙にて、政府自民党公明党保守連合を打ち破るためには、野党も一つに候補者を絞れるのかどうかが重要な戦いのポイントになる。

いくら自民党への批判が過半数を占めていても、肝心の野党がばらばらになっていては選挙にて勝てるわけがない。漁夫の利で笑うのは、自・公の連合である。そろそろ野党の戦略も、賢くなってほしいと思う。選挙にて野党が一つにまとまることにより、自民党政権への痛切な議席獲得が可能となり、それが国会議員への多彩な市民の声を反映させる筋道を広げることにつながると思う。



今回、沖縄知事選において、野党連合が勝利すれば、必ずこの勢いが来年の参議院選挙へと連動すると思う。

腐敗と格差の増大が懸念される昨今の政治情勢を、そろそろ転換する動きが成長することに期待したい。また、嘉田滋賀県知事を始めとして有能な女性知事が新しい地方政治の幕開けを作り出してくれることを大いに期待したい。