政府自民党は、郵政解散選挙で除名処分をし、無所属で活動する12人の元自民党議員を、復党させるためのどたばた喜劇を演じている。どうせまた同じ狢として自民党内に引き入れるだろうが、この馬鹿騒ぎがなんとも鬱陶しい。
保守信念という点では、何の違いも無いのに、郵政に関する考え方の違いだけで彼らは除名処分を受けた。選挙では、仕掛け人としての「冠者候補者」を立てられ散々悪態をつかれてやっとのことで選挙に競り勝った。・・・しかし、無所属としての政治家活動は、財政的にもさまざまな困難を生み蔭に干される境遇の中で苦しい活動を強いられていることは事実でしょう。
しかし、ここに来て、来年の参議院選挙の保守候補の隊列を整えるために、復党のチャンスが遣ってきている。
ここで彼らが党に戻れないならば、もう今後チャンスはないかもしれない?
千歳一遇のチャンス到来というべきか?今戻れなかったら当分戻れる可能性は無いかもしれない。
・・・ところが、戻す当のほうも「踏み絵」を踏ませることを提案するものが居る。つまり、郵政民営化に賛成することを宣言させて復党させる魂胆です。
誤りは誤りとして、きちんと頭を下げさせてから家に戻すのが筋だと言わんばかりにこうした条件を突きつけている。
一方では、「刺客」代議員を中心として、彼ら12人を復党させるにはまだ早すぎるという声を上げている。
党に反旗を揚げて戦った人たちを、そう簡単に仲間に入れることは、国民への政策に責任を持つ政党としては許せない、という論理を掲げている。
でも、郵政民営化がそれほど大きな政治問題であると触れ回った小泉政権も、今となっては何のことは無い単なる死に損なった自民党の再生を実現した救世主としての役割しか果たして居ないことは明らかです。
民営化問題は、数ある政治課題での一つの問題であり、郵政部門の再建問題に過ぎない。これを、何か日本の最大政治問題であるかのようなパフォーマンスを繰り広げた小泉政治に、今となっては何の進歩性も認められるはずは無いのです。
したがって、こうした過渡期の政治で12人の自民党議員が問うから除名されたとしても、何時かはまた同じ穴の狢として、保守政治の集団を形作ることは想像するに容易い。
先日の沖縄県知事選で、自民・公明連合は、僅かな差ながら全野党連合を退けて保守が勝った。・・・何だかんだと言っても、彼らは選挙が上手いのだ。
彼らの上を行って、選挙で勝つためには相当な政治的質と、連携を作り有権者に判り易い政治宣伝をしてゆかねばならない。
郵政分離した12人の保守議員が戻ろうが戻らないのかどちらにしても敵の喧嘩に興味は無い。言える事は唯一つ、現在の公明党とのランデブー自民党政権を本気になって引きずり降ろす戦いをしてゆかねばならないことです。