2006/asagao/tane

いつも早朝から、あんなに沢山花を咲かせていた。・・・朝の薄暗い静けさの中で、必ず紫や・青・ピンクの花びらを広げていた。別に誰に命令されたわけでもないのに、それが自らの役割であることを知りぬいてひそかに咲いている。・・・人が見ていようが見ていまいが、関係は無い。ただ、人知れず咲いている。



そんな、夏の賑わいが終わり、秋が訪れ、冬の足音が迫ってきた。

青みかかった葉っぱが少なくなり、茶色に染まった枯葉がどんどん散ってゆく。

でも、幾つかの若い青葉が存在することを知るとき、私はまたその周りに水を遣りました。蕾を見つけて、まだ咲く可能性を見ておきたい期待感が芽生えたこともあります。

でも、日増しに寒さが増し、先日23日にベランダの朝顔の片付けをしました。

カサカサに乾いた種、まだ青みがかかった種などいろいろあります。

もう少し乾燥させてから、種取をする予定です。



この種が、また来年以降、誰かに植えられ、芽を出し、蔓を伸ばして立派な花を咲かせることを想像して見ると、私の気持ちは心が豊かになってゆくのを感じます。