蟻の兵隊蟻の兵隊(監督:池谷薫)

 蟻の兵隊蟻の兵隊(池谷薫)

ジャンル:歴史 2006/08/06 19:45

編集 (池谷薫)







ストーリー 全ての人に知って欲しい事実、日本軍山西省残留問題を知っていますか?ポツダム宣言以降、4年間にわたって中国にて軍閥の元で戦闘を継続した部隊が居た。その数、2600人あまり、4年の戦闘で約550人が戦死した。29年帰国した部隊の人たちが遭遇したのは、自分達には知らされなかった軍司令部の密約であった。

自分達は何のために戦ってきたのか?日本の国のために戦ってきたはずなのに、国からは余計な中国の戦闘に自発的に参戦したとして、軍人としての名誉を剥奪され恩給も請求却下となる。・・・一体、俺達は、何のために戦って、誰が俺達を見捨てたのか?高ぶる怒りを誰にぶつけたら良いのか?・・・奥村和一さんは、今日も自分達の戦いが名誉回復されるために行動している。





出演             奥村和一

この映画にいくら出せますか? 1000円〜〜2000円

音楽  ストーリー  映像・演出  俳優    総合評

☆☆  ☆☆☆☆   ☆☆☆☆   ☆☆☆☆  ☆☆☆☆


コメント  

誰も考えなかったようなストーリーが山西省残留問題として残されている。

提訴している元兵隊達は、もう80歳から90歳を超えつつある。その数2600人。・・・中国での戦闘で、550人が無くなった。しかし、無事日本に帰っても、自分達の闘いを認めてくれない?何故なのか?



身体的にも精神的にも、活動できる期間は後僅かであろう。残された時間を彼らは切々と関係機関に働きかけて居る。

「自分達は、お国のために、戦ってきた。知らされなかった終戦の知らせが、軍の指導者により握りつぶされ、中国の各地で戦闘を継続して来た・・・我々が好んで戦闘に参加したのではなく、そう言う指令が下ろされて戦闘を継続した事を証明すべく裁判所にも訴えた。しかし、裁判番書は冷たい。彼らの訴えは却下されて、今尚彼らは自ら志願して国民軍に志願した傭兵であると結論されている。



しかし、彼らは、自ら志願して戦ってきたのではなく、上官の命令にただ従って、ここまで戦ってきた事を誰に証明して貰えば良いのか?奥村さん達は、まだ自分達が頑張ってきた事を、分かってもらっていないと歎く・・・