相撲協会の封建的体質を改革せよ。

 相撲協会が揺れている。朝青龍の問題から、今度は時津風部屋にて弟子を殺害する事件が起こっている。昔から、弟子をかわいがると称して、倒れる寸前までぶつかり稽古をさせ、怪我で負傷することなどが日常茶飯事の相撲の世界。・・・もちろん、相撲の全てを否定する気はないが、あまりにも常道を逸脱した非人間的なやり方は是正されねばならない。

今回4月に新弟子として時津風部屋に入幕した少年が、あまりの暴力的なしごきに耐えかねて何度か逃げだし、その都度連れ戻されて暴力を受け、最後には殺されてしまうという事件に至った。・・・当初、部屋の責任は伏せられて、あたかも病気で亡くなったかのように装っていたが、実際には暴力的なリンチにより殺害されていたことが分かった。ところが、相撲の世界では、こうした新弟子を「かわいがること」が常習化しており、今回も真相が闇に葬られる寸前であった。



被害者の両親が、遺体の状態の傷に疑問を持ち訴え出てやっと警察が動き出した。被害者の少年には無数の暴力による傷跡が残っており、これが時津風部屋での親方を始めとした教育の一環として実行されていたことが分かっている。



不思議なのは、警察がなぜ捜査に踏み切らないのか?だ。



新弟子を死に至らしめるような仕打ちをしておいて、平然としていられる相撲協会の実態は、とても容認できない。



言うことを聞かない弟子に対しては、何をしても構わないという、部屋の世界の価値観・絶対的権限は、明らかに現在の社会から見て異常なものだと思います。この事件を徹底的に究明し、古い体質の膿を出し切るべきです。



相撲は国技として、若者からお年寄りまでファン層はとても沢山存在する。国際的にも多くの国から力自慢・技自慢の青年たちが日本にやってきて相撲に汗を流すようになった。

こうした相撲の国際化は上辺だけのもので、実際には古い親方絶対の精神が残っている。

今回のように、力士が不審死をしているケースが、ここ何年かで数ケース発生しており、いずれもきちんと警察の調査がされていないらしい。これでは、部屋の中はまるでやくざの世界です。

親方に刃向かい、部屋からの脱走を試みたら、こっぴどい仕打ちが待っている。・・・これは、身の毛もよだつ事件です



相撲協会全体に潜む暴力的な実態に目を向け、健全な公の国技として改革をして頂きたい。

そうでなければ、もはや相撲を見るファンは去ってゆくでしょう。



警察当局も、捜査が遅すぎる。早急に関係者から事情を徴収して、暴力を行った者の処罰を行うべきです。