クライマックスシーンでの中日躍進の秘訣。

大方の予想に反して、セリーグでは中日がクライマックスシーンで突っ走っている。・・・もし、今日20日の巨人戦をドラゴンズが勝てば、前代未分の5連勝での日本シリーズ進出となる。これは、どう考えても誰も予想できなかった今年の珍事?となるかも・・・



勿論、ドラファンとしての私は、この結果に何の文句もないわけですが、これだけの試合展開になるには何かの原因があるのでは?と考えてみた。



まず阪神戦を振り返ると・・・

中日は、シーズン中阪神に久しぶりに負け越した。・・・今までは阪神をカモにして勝率を稼いでいたんですが、今年は抑えが抜群の阪神戦略に苦労してチームとしては負け越していたのに、クライマックスになれば阪神を圧倒して2戦連勝で阪神を退けた。それも勝ち方が一方的。阪神の主力打者を、中日投手陣がしっかり研究し、常に先取点を入れて試合を一方的に押し切った強い内容で、さすがの虎ファンたちも大騒ぎする間もなくシーズン終了。せっかく第3戦までもつれ込むつもりで試合の切符を買っていたファンは、さぞ拍子抜けされたことでしょう。

何せ、抑えの藤川投入の場面が生じず、負け試合に藤川を投入しなければならない羽目になっていた。阪神にとっては、最後は惨めな敗戦で心残りだったでしょう。



一方巨人ですが、長い調整期間が吉と出ることなく、選手の実戦感覚はずれていたのでは?と思える試合内容が続いています。



小笠原、川上の前に「怖い巨人打線の本領」がどこへ行ったのか?元気なプレーが全く姿を見せない展開となっている。おまけに1番の切り込み隊長高橋の故障です。昨日は、7回にホリンズが3ランを放ち、やっと面目を保ったのですが時すでに遅しで後続が続きません。



どこかちぐはぐな巨人の打者たちが、果たして第3戦から気持ちを切り替えて「怖ーい打線」と変身できるのかどうか?

短期決戦のシリーズですから、チームの悪い状態が重なればなかなか修正は難しいと思います。起死回生のジャイアンツの奮起を、今一度期待したい。・・・いやいや、自分はドラファンですが、やはりただ勝つことよりも、相手が十二分に力を出し切ってその中で良い試合をして欲しいと願うものです。

このまま、3連敗でジャイアンツが敗れる・・・こんなことにならないよう、今日に限っては読売軍団を応援しましょう。中日好調の要因として、こんな場面をテレビで見ました。・・・確か、岩崎という選手ですがシーズン中一度も試合に出ていない若手の選手ですが巨人との試合の後半ピンチランナーとして起用された時です。1塁からヒッティングだったので全速力でダイヤモンドを走り、本塁まで生還しました。…見事ピンチランナーとして得点をしたのです。本人はきっと大喜びだったと思うのですが、ベンチでベテラン立浪選手が長い間岩崎に走塁のことで説明しながら大事な注意点を話している場面が映されていました。文字通り実践を通じて、若い選手に走塁する際のポイントを教えていたのです。・・・何が話されていたのかは想像するしかありませんが、ベテラン選手が若い選手に伝えるメッセージは、きっとその後大きな財産として残され成長していくんだと思う。



何のこともないこんなシーンを見て、ドラゴンズのチームがどんなふうに若手選手を育てているのかが想像できる。

野球に関する試合での判断力や実力というものは、一朝一夕に作られるものではない。長い練習と訓練を経験して身につけていくものです。

ベテランと、伸び盛りの若い選手が、上手く関係を作りながらゲームを作ることにより、そのチームの実力はどんどん上がるものです。



こんなシーンを見て、現在のドラゴンズの好調の一端が垣間見れたと思います。

中日の良いところばかりが目立つセリーグクライマックスシリーズ、やはり少しはジャイアンツの面目を保つために、今日は奮起を期待したい。