そんなに急ぐだけじゃ息切れするよ?一度一休み!

師走です。人は忙しく街を歩いています。子供も、大人も、周りにいる人を眺める余裕がなく、ただひたすらに、追い込まれた目標に向かって走っているようにも思えます。・・・でも、そんな忙しい毎日だからこそ、たまには自分や家族を振り返るひと時を持ちたいな!仕事は、ケアマネの仕事ですので、30人近くの方と常に連絡が保てるようにしています。その中でも、こうした気候の変化や体調の悪化が心配される“要注意”の方が何人かおられます。そうした方へのアプローチは、当然その他の比較的元気な方に比べれば支援の頻度も多くなります。

「同じ費用、同じ保険料を払っているんだから、もっとこちらに話も聞いてよ!」とストレートに不満を言われる方はめったにおられませんが、実際問題として支援の割り振りは、その時その時で書く利用者への関わりの頻度は変化せざるを得ません。医療でも、やはり同じことでしょう。重症の患者さんへは、それだけスタッフの関わる頻度のウエートが変わらざるを得ない。・・・それは不公平とかいう問題じゃなく、その方その方の状態に合わせた対応ということでご理解願いたいのですが、自分の体が二つあれば「あれも、これも出来る」とは思うのですが、残念ながら一つの体ですので、正直本当はしてあげたいことが出来ていないことがおおく有ります。



だから、この場を借りて、利用者さんにお詫びをしておきましょう。「十分話を聞けず、ごめんなさい」でも、比較的元気な方には、出来るだけ自分の力で生きて行って欲しいということは真実です。お年寄りの方から考えても、自分で出来ることにあまり口出しして欲しくないでしょう。出来れば見守り程度でやっていけるお年寄りに関しては、出来るだけおせっかいな支援はやめにして、その方の持っている能力を十分引き出していくことが必要だと考えます。依存心が強くなってしまうと、ちょっと手伝って貰えないと、自分で出来ることもほっちゃらかして不満だけを貯めこんでしまうことになりかねませんが、それはよくよく考えて関わる必要があります。*(!?)*手を出し過ぎて、返ってその人をダメにすることがあります。

私たちが気を付けなければならないことは、依存心を受け付ける介護ではなく、自立心を養う介護であるべきでしょう。この意味で、毎日の支援に関わるものが、どうしたらその人の能力がもっと引き出せて支援が出来るのか?を常に観察し、提案し、援助する介護でありたいと思います。忙しく動き回るだけじゃ介護というものは行き詰ります。必ず、一定のサイクルで立ち止まり、お互いに足元を見て後ろを振り返る時間が必要だということを痛感するのです。
皆さん、各職場で、家庭で、こうした振り返りを定期的に行っていますか?