深町&金谷・ピアノデュオがご機嫌でした。

no-mu2008-07-27


久しぶりにピアノデュオに誘われて、夫婦仲良く出かけてきました。
真夏の太陽が照りつける中を車を使わずに電車で。・・・そこで問題になるのが冷房。電車の中も、建物の中も人が多く集まるところはしっかり冷房がきかせてある。
28度設定にしていないと思われる低い冷え方を続けている。これはたぶん経営者の意識が、「温暖化対策」として無為無策を呈していることを物語っている。・・・そこまで冷やす必要がどこにあるのか?と疑問に思う。こんな冷房の中で1日中仕事をしていたらたぶん体を壊すだろうなと思う。半袖を着て平気でいられる人は、きっと低温人間なんでしょう?女性はスカートで大丈夫なのだろうか?
私はと云えば、体の調子を崩さないために、長袖の上着を持参して、コンサート中はそれを着た。

さて、30人くらいの小じんまりしたコンサートでしたが、これがなかなかの内容でした。
ピアノは世界3台ピアノと云われるスタンウェイと、・・・?が設置されていて、(これはジュージヤさんのお店を改装してスタジオが作られているからです)二人のピアニスト(深町純と金谷こうすけがソロや掛け合いで演奏するという工夫がしてある。
まず、深町さんのトークが興味深い。・・・結構個性的な自分の語り口を大切にする人だが竹を割ったような話しっぷりと、はっきりと結論を述べる話し方は好感が持てた。
音楽に対する姿勢と、考え方が良く判り、自分の目指す者が何であるのかがきちんと話が出来る人だなと判りました。

ところで彼のピアノのタッチがまた個性的で鋭い。「自分はインプロビゼーションで音楽をやる!」と豪語するだけあって、聞きごたえのある音楽を奏でてくれた。妥協をしない音が感じられジャズやフュージョンの世界をひたすらマイペースで歩んできた実力の片りんを垣間見たように思う。
目を閉じて二人の演奏を聴いていると、まるで交響楽団のハーモニーの様に豊かな響きが感じられた。・・・彼ら二人の表現力にもよるが、特に深町さんの表現力に強い印象を受けました。

かって井上揚水や浅川マキなどの有名プレーヤーとも共演した経歴と、大学での教鞭をやったり、もちろん多くのコンサートにも参加してこられたが、現在も東京の某ライブハウスでは、ワンドリンク500円(?)の格安コンサートにも出演を続けているようです。
聞くところによると、そこでは携帯電話やビデオ撮影写真などは各自により自由に使用されているという。時には、「メロディーを下さい!」と声掛けが上がって誰かが好きな歌を口ずさむと、今度はそれに続いてピアノ即興が流れを付ける・・・という具合です。・・・このコンサートには一度行ってみたいと思うが、常連さん達が席を独占しているので、なかなか席が取れないライブとして有名らしい。ギャラは、聞きに来た人たちが、好きに金額を払っていくようなシステムになっているという。

とにかく、彼が弾くピアノはタッチの鋭さという点では、今までのいろんなミュージシャンよりも非常に強い印象を受けました。
ぜひまた、聞きに行きたいと思うが、東京が彼の活動エリヤなので、なかなか大阪では聞くことが難しいのかもしれない。

金谷こうすけさんの演奏は、力強い情熱が感じられ、深町さんとは違ったエネルギーを感じる。様々なコンサートを企画されているようなので、今後また聞きに行く機会があると思う。

今日は、久しぶりに、たっぷりピアノの力強い響きと優しいメロディーなどが聴けました。
・・・たまには、こうした時間を持つ必要があると痛感し、満たされた気分で帰宅出来ました。