再び事故米・汚染米について。

no-mu2008-09-13

あきれた農林大臣の発言です。「太田農林水産相は12日の日本BS放送の番組収録で、人体に影響がないことは自信をもって申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでいない。・・・」等々の発言があったことが報道されている。

今度の事件の管轄省庁のトップが、こうした無責任な発言を堂々としていることに今回の事件の根深さが示されていると思う。
もし、農林水産省の管理が、もっと適切に行われていたら、米仲介業者の不正が見抜かれ未然に汚染米が全国の消費現場にばらまかれるのを防止できたはずです。

実際、米の倉庫に対して再三立ち入り調査がなされていたが、(報道によると90回以上の調査が行われていたというが、すべて事前に予告された調査で、いわば馴れ合い調査といえよう)そこで異常は発見されなかった。一体調査員たちは何を見ていたのか?彼らがもし不正を発見していれば、事前に業者の不正をただすことができたであろうに…

ここに関係省庁の責任問題が厳然と存在する!

ところが、農林水産業務のトップが上気したような発言をのうのうとする始末。こんな役人を、いつまで罷免もせずに職務に就かせているのか?政府の責任問題も問われねばならない。
しかし、ご存知のように、自民党は今次の総理総裁候補を選ぶことに夢中になっており、誰もこの責任を取ろうとはしない。

まさに無責任政権のなれの果てであると言えよう。
こんな政権を作った自民党が、またまた次の新しい首を据えようという、そんな真似を私たちは許していいのだろうか?

今度の事故米汚染米問題は、一方では違法な流通業者の取り締まり問題であるとともに、そうした国民の健康を守る省庁の杜撰な管理体質を今後どう改革するのか?という問題でもある。

悪徳業者の営業活動を、流通の関所で食い止めることができれば、食品の安全は守れるはずなのに、現実にはだだ漏れの管理体制があり、事件が起こってから後手後手の対策を打って事件の結果の取り締まりに明け暮れているのが現状ではないか?もとを正さず、ただ出てきたハエをたたくことに明け暮れていては、いつまでたっても根本的な改善はなされない。

この問題をないがしろにせず、問題の根元をしっかり解明して、まずは政治的な政策の断行が実行できる政治家を国会に送り出したいものです。口先だけの改革を唱える、偽改革派が沢山出没するでしょうが、くれぐれも騙されることなきを・・・