定額給付金が支給されるが、・・・・

no-mu2009-03-10

麻生首相が、当初定額給付金をもらうなんて高額所得者としては貰うべきではない、さもしい。と発言しておきながら、今度は消費経済の刺激を与える意味で使うことに意義があるとし、給付金を受け取ると主張を翻した。・・・野党からは非難囂々であるが、当人は「使い道については女房と相談します」と開き直った態度をテレビに見せている。
すでに給付金の手渡しを始めている市町村もあり、焦点はそれぞれの自治体の対応に移っている。

 大人一人あたり12000円、8歳までと65歳以上は2万円と言うことで国家がばらまくお小遣いに対して待ってましたとばかり飛びついて喜ぶ人たちもいれば、「そんなはした金、欲しくはないね。どっちみち国家の借金を増やすだけでそのぶん税金がしこたま取られることに跳ね返るだけだ」とクールに評価する人たちもいるだろう。
賛成反対いろいろあるだろうが、国会がやると決めてしまった以上、2兆円の支出はもう誰求めることは出来ない。
・・・こうした膨大な支出を「無駄遣い」と見るのか、「有効な消費行為」と見るのか今この場での論議に興味はない。すでに自公政権によりゴーサインが出されてしまったことは否定しようがないからだ。
先日のテレビでは、どこかの田舎の高齢者が夫婦二人4万円の1万円札を広げて、「こんなお金を貰うと助かるわー」と笑顔を見せてカメラの前で笑みを浮かべていた情景を思い出す。
確実に跳ね返ってくるのです。渡された分の税率アップが、後々老夫婦の肩に乗っかかるというのに、そんなことを知るよしもない。貰ったときは嬉しいかもしれないが、じわじわと税金を割り増しされて搾り取られていく方がどれだけ辛いものか、あの高齢者は考えようとはしないのか。

2兆円という財政の友好的な使用方法を検討するなら、もっと有効な使い道があったはずだと考える。
今社会には、仕事にあぶれて街頭に放り出された失業者が大量に増大の一途を辿っている。・・・その人たちは皆自己責任で、現在の苦境に立っているのであろうか?確かに彼らは様々な失敗をしてきたかもしれないが、今回失業の大量排出を生み出しているのは社会が非正規労働者を一斉に解雇しだしたからに他ならない。
利益を確保するためには正規の契約をしていない労働者を解雇すれば都合が良いと安易に非正規労働者を拡大してきた企業のあり方こそ今問われている。
ところが政府は、こうした企業のあり方を改革する能力を持たないどころか、企業に対して雇用調整層としての非正規労働者確保を法的にバックアップしてきた。

非正規労働者の待遇を改善するどころか、失業している彼らの再就職の責任すら、国家として十分にその責務を果たしてはいないと言わざるを得ない。

もし2兆円を有効にこうした非正規労働者対策に投ずれば、有効な支出と言えるだろう。
また、国内だけではなく海外でも有効な投資と供与を待っている開発事業や難民救済事業は山積みされている。ガザ難民の救済と破壊された社会事業の再開のためにこうしたお金が投下されたなら、有効な救済活動が加速されるだろう。

考えてみれば沢山こうしたゆこうなお金の使い道があるのだ。

しかるに、今日本では国民への理念無きばらまきが始まりだした。・・・このようなばらまき行政をいくら繰り返しても、良い社会は出来ないと思う。
もっとも困っている人たちのこうしたお金が渡されてこそ、本当の意味での内外支援事業が生きると考える。
一般的に、お金を国民全員が使えば経済が活性化する・・・こう考える日本の政治家たちの経済観念のお粗末さは議論するのも情けない。

では自分はどうするのか?そこに関心が集められる。
私は、もう使い道を決めています。そっくり、ガザの支援金として送付することにします。それが一番の、お金の有効な使い道だと考えるからです。
あなたは、どう使いますか?
いろんな使い方があっても良いと思いますが、それぞれ工夫して落としどころを決めていきたいですね?

まん丸お月さんが見えたので、ベランダから撮ってみました。少し拡大をしたので、ぼけて見えます。