オーガニック農法の普及は進むのか?

映画「未来の食卓」が語りかけている問題。
今日は休みを利用してフランス2008年作品の映画を観ました。
http://www.uplink.co.jp/shokutaku/organic.php

食に関するフランス発の映画作品ですが、子供達の将来の食を考える上で私達に問いかけている映画です。
毎日、生きている限り食は欠かせませんが、どういうものを食べているかにより健康面の影響は大きいことは誰もが認めます。
しかし、近年化学肥料が広範囲に使用された食品が社会に氾濫し、人間にとって大きな脅威となっています。
大量にまかれる農薬や、食品に盛り込まれる添加物により、癌等の発生が無視できない形で人間をむしばんでいる。このことに気づいて、早くから警告が発せられているが、市場には危険な商品が氾濫し、人々はそれを購入消費し続けている。
こうした現代の食文化が子供達の健康をむしばんでいることに気付き、オーガニック名職人に転換しようという運動が始まっている。フランスの村で始められているこうした動きをルポルタージュしているのが今回の映画です。
詳しい情報は、映画のホームページなどで取得して頂きたいが、ぜひ子供さんたちも含めて見て頂きたい映画です。
食の在り方を変えることが、人間の健康を取り戻すことと結びついており、それが社会的な食文化の改革として進んでいることを窺わせています。
因みに、オーガニック農法(有機農法)とは「生産から消費までの過程を通じて化学肥料・農薬等の合成化学物質や生物薬剤、放射性物質、(遺伝子組換え種子及び生産物等)をまったく使用せず、その地域の資源をできるだけ活用し、自然が本来有する生産力を尊重した農法」と規定されています。
私たちが食している現実を見れば、あまりにも非オーガニックな食べ物が多すぎることに気付かされます。このことは、現代の食品流通事態が化学薬品や添加物を必須う内容物として成り立っている「病的食文化」が浮き彫りにされているのではなかろうか?少しずつ蓄積される有害薬品というものが、将来においてどういう負の作用を齎すのか?まだ私たちは知らされてはいない。しかし、この映画が明らかにしていることは、オーガニックな農法からまだやり直しが出来る事です。
現実に、どういう農業改革が始まり農民たちが変わってきつつあることを知ることが大切だと思う。
確かに、こうした農業改革の速度は遅すぎるのかもしれない。(有機農法を採用している農家のパーセンテージがイタリヤで5万6千戸2.44%、フランスで1万2千戸1.6%、そして日本では4千6百戸0.18%でしかないという。)また、アメリカでは政府の支援により、オーガニック農産物が普及していますが、大量生産されているのは間違いなく化学肥料
により作られている従来の農産物です。今後、日本で体にやさしいオーガニック農産物がどれだけ普及するのか?その動向を左右させるのは私たち自身の意識がどう変わるのか?にかかっているということが言えるのではないでしょうか?



このマークが付いていると、オーガニック商品であることを示している。
買い物をする時は、このマークがあるかどうか?よく見てみよう。
日本で有機JASの認証を取得しているのは、283万戸といわれる農家全体のうちわずか3677戸だけだそうです。