最近気が付いた事

日本介護支援専門員協会に入会しているので、ちょくちょくアンケートや情報誌などが送られてくるのですが、先日、あるパンフレット(冊子)が送られてきた。・・・どうやらそれは、厚生労働省の委託事業として作成されたメンタルヘルスに焦点を当てた冊子だった。
題して、「しなやかなプロを目指そう!」CDーROMも付けられているので、普通に費用を支払ったらもちろん2千円位はかかっているパンフレットだ。しかし、厚労省の委託事業なので、無料で届けられた。
 未だ、全部読んではいないが、いわゆる学術書のように、文字がやたらとびっしり記載されている形ではなく、心休まる写真や人物等が編集されていて気軽に読めそうな構成にしてあった。
こうしたパンフレットが介護支援専門員に配布される意義は大きいと思う。内容についてはここでは細かく触れないが、こうした試みがされる事は大変有意義だと考える。
 とかく、仕事に追われ、深刻なストレスも抱えながらの業務に疲れやすい精神的傾向が従来から指摘され、それに対する有効な施策が放置されてきた経緯を考えれば、今後こうしたメンタルヘルスの重視と職場環境の改善は、なくてはならないものと社会的にも認知されるべきだと思う。

厚労省がこうした委託事業を進めた背景には、介護支援専門員の精神的なストレスが深刻な様相を帯びてきている事が危惧されてきたからだろう。
それは充分意義があるのだが、大事なことは私たち一人一人がこうした精神的ケアーの観点をしっかり身につけていくことが求められていると思う。

ともすれば、援助職に従事している人達は、「自己犠牲」が求められ、自分自身について厳しい評価を下されがちとなり、気が付いたら自分が援助を受けなければならない精神的状態に追い込まれている・・・こうした体験をされた人達は少なからずいるだろう。

 自分自身も、最近自分の精神的ケアーというものを痛切に自覚するようになった。
 困難なケースに取り組んで、支援調整や計画を立てていく中で、必ずいろんな壁に当たることとなる。
自分一人ではとても解決できない問題に遭遇した時に、どういう方策を撮ったらいいのか?正しい的確な指針がすぐ立てられれば、例えすぐに問題解決が図られなくても支援する側の精神的バランスは保たれる。
 しかし、もし取り組んだケースの打開策が見つからず、調整過程で手間取り、その中でいくつかの対応ミスなどが起こった場合、支援する側としての精神的バランスは大きく崩れる可能性が生まれる。
 人はいつも間違いなく仕事が推し進められるとは限らない。
特に対人支援活動においては、経験値や知識、置かれている職場環境などの際により、対応力の格差が生まれてしまう。
もちろん誰しも、最も良好な条件を備えて、対人支援が展開出来ればいいのだが、実際には様々な不手際や準備不足等が伴うものだ。

こうした状況下での、対人援助職としていちずけられる介護支援専門員に求められる精神的なケアーとして、やはりこれからはメンタルヘルスの知識と発想が重視されていく必要性を痛感するものです。
 燃え尽き症候群に陥ってから、治療をするよりも、(もちろんそれは治療されなければならないのだが)治療の対象となる前に、自己治療、あるいは職場や地域の仲間同士の声かけと思いやり等により、常にずれを修正する試みが必要となる。

 確かに、現実は気持ちの余裕を見つけてしばし自分の精神的な在り方のチェックをしていくことは簡単ではないかもしれない。
しかし、方法があるのです。
自分の、我流の治療だけではなく、睡眠や入浴や食事と云った人間としての必要な生活活動の質を高めることは、軽んじることは出来ない事を再確認したい。
ともすれば、こうした当たり前の日常活動が蔑にされ、自分で自分の墓穴を掘っていた・・・こうした事はしばしば指摘されている。
1の事はよく見えても、肝心の自分の事が見えない、そうした事例は例えば医師の健康管理問題でも指摘されている。
私たち対人援助職に就くものこそ、自分に対する心の健康管理を充分にケアできる能力を身につけていかねばならないのです。

 「一休さん」が言うように、1日仕事が終わり、1週間の業務が終了すれば、仕事を担ってきた自分に対して「御苦労さん!」と素直に声かけ出来る生き方をしていきたいと思います

今朝自宅周辺を早朝散歩しました。久しぶりの散歩でしたが、朝は目に入ってくる家々や木々、空等がとても新鮮に映りました。
・・・でもこんな日に、公園で一人寝ている男性が居たのにはびっくり。
未だ肌寒い季節なので、良く風邪をひかない事だと思います。