半減した比からの候補派遣に思う。

2年目となるフィリピンからの日本へ向けた看護師・介護福祉士候補の派遣者数が、昨年を大きく下回り118人となった事が伝えられている。(昨年は283人がやってきた)

彼らは、フィリピンではすでに看護師等の資格を持っているが日本での就労で資格を得るためには、語学という壁をクリアする必要がある。

特に介護福祉士の場合、1回の国家試験で合格しなければ帰国しなければならないと云う厳しい条件が設定されており、滞在している期間内で、試験に合格するにはあまりにも語学の障害が大きい。

受け入れ先の日本の示す条件が、実際にやってくるフィリピン看護労働者にとってはあまりにも過酷な条件であることは明らかだが、それを改正する動きが今のところ見られない。

今回派遣者数が半減したのも無理はない。
それだけの厳しい制約を承知で、日本に就労するメリットがないからです。
 海外からの介護福祉士や看護師を招く為には、もっと日本語の習得に対する語学習得の為の優遇措置や、英語等での問題提出方法開発などの措置が取られても良いはずだ。
ところが現在の国家試験では、あくまでも日本語でのテスト形式にこだわっている。これではフィリピンからやってきた若い人達がすぐに取り組める方法にはなりえていない。

確かに日本語の習得は、英語等の習得に比べても時間がかかる事もあるかもしれないが、何から何まで日本語を基本にした受験制度でやると云うのはあまりにも融通性に欠けていると云えよう。

今後、海外からの優秀な人材を日本の介護の為に召集しようと云うのなら、それなりの受験優遇措置、語学の障害をクリアするための対策をもっと練るべきだと思う。そうした改善がなされない限り、今後日本に海外の優秀な人材がやってくる機会はどんどん失われ、他の優遇策をとる国に人材が流出してしまう結果を招くだろう。
これは日本にとっても、大変不幸なことではなかろうか?


施設等での仕事の中では、おそらく必要なコミュニケーション技術は様々な方法で改善されていくはずだと思う。問題は試験において、例えば問題を日本語のみに限定せず英語等での出題方法を併記するなど対策が講じられても良いのではないか?

現在、海外からの医療介護の候補派遣事業は、まだまだ可能性を持っていると思う。日本から逆に派遣する場合でも、語学の障害が必ず出てくるわけだから、こうした改善策を考えていくことは大きな意味がある。
国家という枠を超えて、人々が交流し仕事の場を選べる事が国際平和に貢献することにもつながる。

今回、大幅に減ってしまったフィリピンからの候補生たちが、実際に日本の施設に受け入れられ、多額の研修費をかけて養成し、一体何人が試験に合格するのか?
やってくる候補生たちはいずれも自国では看護師などの資格を持っているはずだから、もう少し彼らのキャリアを尊重して日本での受験内容を簡略化する等改善策が期待される。

先週に明日香の橘寺に行きました。
境内にある芙蓉の花、見事ですね。

右端に沢山咲いている、小さな黄色い草花ですが、鮮やかな黄色の色彩を放っています。

此方は、我が家の朝顔さんの近況です。
ようやく暖かい日が続き、どんどん伸び始めていますが、未だか細ーい状態ですので、水やりの時も茎が折れないように慎重に注ぐ必要があるのです。
でも、太陽に向かって日々成長している姿に生命力を感じます。