久しぶりに、白澤教授の講演を聞き感じたこと。

先日、業務の合間を縫って、白澤教授の講演を聴く機会を得ました。
無料の講演会=ある福祉用具の会社が主催する研修会であったので、地域のケアマネさんたちが沢山集結していました。
その話の中で、以下のようなコメントを聞き「うん、そうやな!」と同感の意を強く持ちました。

氏曰く「CMは二つの仕事を任されているんですよ。
一つは、介護保険財政の金庫番です。
ケアマネがきちんと監視できなければ、いつの日か近いうちに介護保険財政はパンクするんです。」
もう一つは?「自立支援という事です。各利用者が、いろんな病気や障害があって何らかの支援を必要としているけれど、単にやってあげる支援をいくら積み重ねてもアカン。
大事な事は、その人の持っているストレングスをしっかり引き出し目覚めさせていくケアーが大切。それが出来るのがあんたたちケアマネやで。」
大体こうしたメッセージを話されていた。
最近、こうしたスッキリするようなコメントがなかなか聞けなかったので、久しぶりに「そうや!僕らの仕事はこういう事をすればいいのか!?」と納得できたケアマネさんたちが多かったと思う。

金庫番と云うと、とかくそんな役しとーない、人に嫌がられる役やんか?と逃げ腰になるものやけど、もしCMがこの仕事をおろそかにしたら、どんどん給付の中で抜け道が出来て不正が横行し、必要のないサービスが蔓延してしまう可能性がある。
一人ひとり違う利用者のアセスメントをしっかり行い、この人にはどんな支援が必要なのか?介護保険以外でどういう社会資源を結びつける必要があるのか?などをどんどん提案し調整する能力を持ってこそ、一人前のCMと言われる存在になるんだと思う。
時には、「そんな、支援は必要ない。あんたらの言いなりにはなれへん!」と突っぱねられる強さも必要と思う。
また、在る時は「文句ばっかり連ねて、どないしたいん?そんなに気にいらへんのならサービス無理して使う必要無いです。一人で自分が一番満足いく方法で生きたらええ。しかし、もし社会や人さんの支援が必要なら、ある程度の柔軟さが必要ですよ。自分中心で世話回は回りません。サービスをやってもらう方も、やるほうも、お互いが相手に近付き譲歩してこそ人間関係が気付けるのとちがう?」と説教を垂れることも必要かもしれない。

ま、云うのはたやすく、実行するのは大変だけど、どんな仕事をすればいいのかが分からないと、いつまでたっても蛹が蝶になれない!

忙しい合間を縫って、研修に行く必要性を改めて実感した次第です。

ところで、白澤さん、ブログ再開したんかな?




まだまだ、我が家のベランダは毎朝朝顔さんが沢山咲いています。今年の暑さにより、9月末ごろまで楽しめそうです!