尖閣諸島、北方4島等の領土問題について。

尖閣諸島の領有権では、日本と中国の鬩ぎあいがあり、北方4島の件でもロシアと日本の双方が自国の権利を主張している。

 第三者的に見てみると、どちらにも軍配を上げることが出来ない。
なぜなら、そもそも「領土」など国家という枠組みから発想されるいちづけであり、その島や国に住んでいる人たちは別にどちらの国に属しているわけでもなかろう。しいて言えば、その島々の人達が決めれば良いことだと思う。

 国家がそれぞれ自国の領有権を主張することにより、本当の意味でそこに住む人たちの自立権・文化的自由を束縛しないのならまだしも、往々にして取り巻く国家群が小さな島々の独立を阻害しているのが実情のように思える。

 これからの発想は、国家という枠組みを取っ払って、その生活単位の社会が決める経済的政治的権利を保障するところから、問題の解決があってしかるべきだと思う。
 たとえば沖縄問題。
島の人達が基地はいらない、と意思決定をしている。
それならば、その意思を踏みにじっているのはだれか?
それは日本という国家であり、米国の軍事政策がそうさせている。

 日本の国家は、自分の足元には基地を作ることを由しとせず、遠い沖縄ならば知らん顔をしている。それは沖縄の人たちにとっては不合理極まりない。本土の自己中心というもの。犠牲にしているのは沖縄。
 
 大国的、国家的な発想から抜け出た、もっと素朴な考え方が好きだ。
日本も、中国もロシアもそれぞれの国の領有権ばかりを由としていたんではいつまでたっても問題解決には至らない。

大切なことは、その島々、その地域に住む人たちがどうしたいのか?であろう。その意思決定が民主的に決められ議論されることをこそ奨励し、平和的な共存方法を編み出すことこそ人間の知恵というものじゃないだろうか?

「日本の領土、中国の領土、ロシアの領土…」こんな話をいくらしても解決は見えては来ないのでは?

 鳥は自由で良いですね。
国境など関係なく、自分たちが住みたい所行きたい所へ飛んでいき暮らしている。
それに比べて人間たちは、何と自由がない暮らし方をしているのか?
人間って、本当に知恵のある生き物なんですか?
ときどき分からなくなります。