自営業から、社会的組織への脱皮を考える。

年末がやって来た。
いろいろ血なまぐさい事件があり、たくさんの人が傷つき死んでいきました。
他の一面では、新しい命が生まれ次の世代が躍動し新旧交代をしている。

人間も一つの生き物である限り、寿命が来れば衰えてやがては死を迎える必然がある。どんな死に方をするのか?誰も予想できないが、一度きりの人生をどう生きるのか?個々の選択と判断が求められる。

 平和を享受する現代社会にあって、人は何らかの組織に属し、社会的な関係を作りながら生きていくのだが、私のように定年を過ぎて新たに自営業を始める人もいるだろう。職業は様々だが、自営業を始める場合何らかの企業組織に属さない場合特に自己責任が重くのしかかる。
失敗しても、成功してもすべて自分の責任において問われてくる。
舵を切るのは自分であり、どんな結果になっても人の責任にするわけにはいかない。・・・とすれば、失敗のリスクが少ない方法を誰しも選びたいのだが、時には危険な橋を渡らなければならないときもある。

小さくても企業運営をするということは、辛いことばかりではなく新鮮な体験を味わうこともまた多い。だからある程度の将来予測をしながら事業展開が出来なければならない。
しかし、予測通りにいかないことが世間ではまま起こる。
よしんば、失敗をさけることが出来ても、現状維持するだけで結局は当初思い描いていたことが実現しない・・・こういったことに行きつくこともあるだろう。

では、当初の目的を達成するためには、どういったことがなされなければならないのか?

私の場合、介護の世界での居宅介護支援事業所を独立した形で運営する事業体を作ることが目的なので、一般的な利益企業体のそれとは少し異なるかもしれない。
いわゆる営利目的じゃないので、利益を上げることが第1義的に求められるわけではない。
時には、(というよりもしばしば利を取るか質を取るのか?選択をしなければならないことがままある)
理念として、どういった目的を持っているのか?がはっきりしていないと、現実の問題にもまれて自分を見失うことにもなりかねない。
自分自身のことで僭越であるが、今実感していることを述べると、まずは事業存続が可能になるべく採算性が確立される必要がある。
 というのも、まだ現時点では赤字運営をしているからです。…最初の1年はおそらく自分の給料が満足に得られないだろう?とは予測していたが、もうそろそろ地に足が着くべく、自分の生活が普通に成り立つよう運営していきたいものです。
次に確立したいことは、人材の確保です。ケアマネジャーの仕事は90%は人が人をマネジメントする仕事です。機械の操作や企業の規模など2次的な要素です。
そこから導き出されるのは、自分がどういった資質を持ち、専門職としての機能を担当するケースの中で十分発揮し、利用者の自立に役立てることが出来るのか?が常に問われます。
主役はあくまでもそれぞれの対象者自身ですが、彼らを生かすも殺すも、マネジメントをする私たちにかかっていると言い切るのはちょっと背負いすぎでしょうか?
 それからもう一つ、時間を大切に使っていきたいことです。
長時間、だらだらと仕事漬けで毎日を送ることはしないつもりです。もちろん、必要なときは自分の力を120%絞り出して業務に精励しなければならないこともあるだろうが、通常では常に余裕を持ちながらの仕事の取り組み方をしていきたい。そういうペース配分が必要です。私たちの仕事は相手のある仕事ですし、自分の都合では進まない。どこまでも対象者の立ち位置に沿いながらの活動をするスタンスを常に持ち続けていたい。いわば開かれた事業所体制作りこそ求められている。様々な課題とテーマがいつ何時寄せられても、常に前向きでその問題と取り組む事業所の在り方を目指していくべきだ。私は、今後もこうした姿勢を事業所の特性=カラーとして定着させていきたいと念じるのです。
 こうして2011年は、採算性と人材の確保を足固めしつつ確かなものにしていく年として、しっかり踏み固めていきたいと考えています。
この目的を達成するためには”老体”をムチ打ち、今しかできない業務活動を身のあるものにしていこうと考えています。(いやいや60代は、まだまだ若い活動世代なんですよ)
さてさて、どこまで理想が実現していくのか?お楽しみ?!

先日、駅前の周辺できれいなイルミネーションが輝いているのに出くわしました。