吸わないで!を言葉と行動にしてみたら。

年末のシーズン、忘年会等のお酒を飲んで集まる会が多いですね。
一年の感想を交換することは良いのですが、喫煙についてマナーを考えてもらう良い機会でもあると思います。
 というのも、宴会等で喫煙者が、周りをかまわずタバコを吸いだす行為に出る場面が想定されるからです。

 食事を共にしている場面で、途中で喫煙習慣がある人は、合間合間でたばこを吸いたくなるようですが、そこでちょっと待った!です。

 大半の会合では、おそらくタバコの吸い皿がセットされていて、「おタバコ吸いたい方はどうぞ」とお店の方が喫煙を奨励している。これについては論外で、吸いたい放題の会合を企画する責任者は環境問題について何も考えていないと言えましょう。

 最近は、こうした苦情を受けて分煙化を打ち出し、喫煙者には別室を設けているところもあるはずです。
これならマナーとしては可愛げがある。しかし、喫煙室からたばこの煙が漏れ出している?等々の不備が多数見受けられ、まだまだ不完全な環境づくりだと考えます。

 本来はきっちり、会食中は禁煙を打ち出し、どうしても吸いたい方は、完全に煙を遮断した別室で喫煙すべきだと思う。・・・これについてはお店側の配慮が不完全と言えよう。

 先日、私は専門職の宴会で会食交流会の司会を任された。
打ち合わせの会があり、その場で「喫煙はやめてもらおう」と提案した。どうしようか?という消極的な提案はせず、止めてもらいたい!とはっきり打ち出したら、それに反対する人はいなかった。
いよいよ交流会の場で、開会の司会挨拶の中で「吸われる方には申し訳ないが、この場での喫煙はやめてください。空気を汚さない環境の中で、しっかり交流し楽しみましょう」と協力を呼び掛けた。
それに答えて、賛成する方々の拍手を受け、「やった」と感じました。
もし、逆に「なんで吸えねぇんだよ!」なんてヤジが飛んだら、険悪な雰囲気になるところでしたが、(内心、吸わしてくれよと感じている人がいたとしてもその場で反対する勇気のある人はいなかった)想定通りに提案は受け入れられ、今年はたばこの煙に悩まされずに会を楽しむことが出来ました。さすがに、提案する直前は緊張してしまいましたが、趣旨を分かってもらい嬉しかった。

 この経験を通じて感じたことは、吸ってほしくない!という気持ちを言葉と態度に表わすことの大切さです。
いくら、吸って欲しくないと願っていても、それを相手に伝えなければ相手はおそらく止めずに喫煙します。非喫煙者が黙っていると事により、喫煙者のマナーを守らない喫煙を許してしまっていることに繋がっていることを痛感するのです。

 たしかに、止めてもらうには相手の同意が必要ですし、いくらこちらが止めてくれと訴えても人によっては吸うのをやめない人もいるでしょう。時にはそれがもとで争いにつながる可能性もあります。
非喫煙者は喫煙者と争いをすることが目的じゃない。何が何でもやめさせなければという態度では、喫煙者も意地になって止めないわけです。

 ですから、大事なことは「やめよう」という雰囲気作りでもあるんです。
吸って欲しくない。吸ってもらうと困るんだという気持ちをしっかり相手に伝えれば、おそらく相手も伝えられている意味を感じるでしょう。

 もちろん強制的な法律や、罰則ももっと作るべきだと思うのですが(日本は喫煙者天国でしたが、だんだん禁煙スペースが増えてきて値段も上がり喫煙率は低下傾向だそうです)そうした強権的なやり方だけでは本当の意味でたばこを追放することは難しいと思う。

今回、思い切って吸って欲しくない意思を公衆の面前で明らかにし、協力が得られた経験をした。実行してみて良かったと思う。
こうした小さな積み上げが必要だと思う。

 皆さんも、いろんな場面で言葉と態度で示してますか?

この時期になると、夏の真っ最中に咲いていた朝顔とおあぞらが恋しくなってきます。やっぱりあったかい季節が良いな。