ニュージーランド・カンタベリー地震から四日目ですね。

痛ましい地震災害が、ニュージーランドで22日発生し、日本人留学生など30名近くを含む200名近くの人がまだ連絡を途絶えたままらしい。
死者の数もうなぎ上りに増え、地震発生後4日目を迎えている。救援活動は困難を超えて進められている・・・しかし、がれきの下などに閉じ込められている人々の安否は極めて生命が危ぶまれる状況にある。

 今度のニュージーランドカンタベリー地震は、日本と同じように火山列島の上にある島に位置する国土を考えると、起こるべくして起こった天災と言えようが、いざ地震が発生して猛烈な揺れが襲うと、耐震設計がされていない古い建物は倒壊を防ぎようがない。この懸念は、ニュージーランド地震予知学会等で勿論対策を練られていたが大きな災害を防止することが出来なかった。

 たまたま、倒壊した日本人留学生が利用していたビルが古い耐震設計がなされていないビルであったことが災いし、エレベーター付近を残して崩れてしまった。
その中に多数の日本人留学生を含む人たちが閉じ込められている。

 救助活動により、一人でも多くの被災者が救出されることを祈りたいが、救出された一人の大学生のコメントが私たちの胸を打った。

「メールで生きていることを知らせ、励ましの声を受け取れたことが大きい。・・・残念ながら、救出の際に右足を切断することになったが、そのことをポジティブに受け取っていきたい」
ほぼこのようなコメントを話されていたが、自分の足が切り落とされた痛みは、まだ生々しく残されているにもかかわらず、それでも前を向いて生きていく必要性をひしひしと感じさせる言葉です。

天災に巻き込まれて重傷を負い、普通ならとてもこのような冷静な考え方は難しい。・・・しかし、インタビューにしっかりと自分の意見が言える若者がいたこと、そして彼がやがて自身の障害を克服しつつ人生を歩んでゆく過程では、きっとその後の彼がやれる生きがいを見つけていくことが出来るだろうと思う。受けた障害をプラスにしていく生き方がここにある。
つくづく、自分の人生を良くも悪くも、道を作っていくの名自分自身なのだということを痛感する。

人は、幸運に出会って恵まれる場面や、逆に不運に遭遇して困難を極める状況にも立ち会わねばならない。

しかし、どんな時も、その人生を歩んでいくのは他ならぬ自分自身で進む他ない。そうした浮き沈みの中で自分がどう判断し、自らの進路をどうきっていくのか?その時後ろ向きに舵を切れば、どんどん進む方向は後退するしかないだろう。
もちろん、進むばかりではなく立ち止まる必要があることもあるだろう。
しばし、自分の置かれている状況を確認して今後どうすればいいのかを冷静に考えることは勿論必要であり、そうした時間は定期的継続的に持たれる必要があるだろう。
 しかし、いつまでも後ろ(過去)に拘り前に進めないとするならば今後の成長と展開にとって不幸な結果を生み出すこととなる。未来を切り開けないならば、過去の幻影から出ることは出来ます。

 どうしても解決が見いだせない場合も、自分の判断だけではなく他の人の考え方や価値観を学ぶべきだろう。

 こうしたことを考えておくことも、今後の災害対策における大切なセルフコントロール技法として、普段から積み上げておく必要があるような気がします。

 さて、今日明日は兵庫県で開かれる介護支援専門協会の研修会がありそこに行ってきます。
・・・貴重な講演などで眠ってしまわないよう、メモを取りながら公聴しようと思います。
 では、今から行ってまいりまーす。