2011年昭和の日に思い浮かぶことをつれづれに。

海外の慶事であるが、イギリスの皇太子が結婚されるとのことです。
花嫁となるケイトさんは、民間の出身ということで、イギリス王庁では数百年ぶりの組み合わせとなるようです。
今日のテレビ等でも、その挙式の模様が報道されるでしょうが、日本の皇室に宛てた招待状がよせられ、それを今回は皇室の意向として丁重に出席を辞退されたとの報道がされている。
もちろんその理由は東日本大震災の復興過程にある日本の現状を考えて、天皇自らが判断されたようです。


 私的には、この判断を聞いて大変共感を覚えた。
・・・どちらかと言えば、こうした皇室の挙動については以前からあまり興味はないし、好きなようにされたらと感じるが、今回の判断については納得を感じる。
いざ皇室がはるか海を越えてイギリスまで行くとなると、その費用だけでも莫大な費用となろう。お付のものやお祝い品、特別飛行機や向こうの滞在費等それはすべて税金から拠出される。
そうした支出に対して、現在の状況下で適正な費用算出と考えるかどうか?その点を考慮すれば、反対賛成いずれの側に立つとしても、一定の”踏み絵”を踏まねばならないだろう。

 もし賛成する側に立つのなら、なぜ巨額の費用を支払っても行くことに意味がありどういう効果があるのか?について説明を必要とされるだろう。
・・・昨今、自粛ムードが漂い日本列島全体が停滞することを憂いて、明るい文化行事やスポーツを含めた祭典を再開すべきだという意見が増えていることも知っている。しかし、
一方では反対する側の意見によると、今までに被ったことのない、壊滅的な被害の真っただ中にある被災地の人々のことを考え、彼らの支援に全力投球をすることが、いま日本に求められているはずだ。だから、今の時点では浮かれたお祝い事や酒宴等は出来るだけ控えるべきであろう。まして、まだ行方不明で肉親を探し求めている人が何万人もいる中では、海外であろうと婚姻に関連して皇室が居宅の費用を出して赴くべきではない。・・・こうした意見が出されることは、充分理解が出来る。

今ここで、どちらの考え方が正しいか?
どう行動することが良いか?と共生する必要もないし、個人的な意見を他の誰かに無理やり当てはめる必要もないと思う。

 もし聞かれれば、自分としてはどうしたいか、があるだけだ。
だから、あえてこのブログに書かせて頂いたことは、今回のイギリスでの婚姻に日本の皇室が出席辞退したことをどう評価すべきか?と考えて書いたというよりも、自分の普段の感じ方に照らしてみてどうか?と考えてみたかったから書いてみたわけです。

私的な体験で恐縮するが先日ある会議の中で、定例の専門職の理事会があり総会後の恒例となっている宴会(飲み会です)の是非に関して若干の意見交換がなされた。その中で、ほとんどの理事は「もう一月以上重苦しい大災害の情報に日本中が疲弊している。そろそろ自粛ムードから脱して楽しいことをしていっても良いのではないか?・・・景気を回復し経済を立て直す意味でも気分を切り替えてお酒の一つも飲んで交流する機会を持ちましょう・・・」こうした意見を出す人が多数を占めた。

 しかし、私はそうした意見に賛同せず「今回の東日本大震災福島原発の汚染問題は、深刻な課題を提起しているとおもう。・・・むしろ、すぐに(のど元過ぎれば暑さを忘れる)意見には賛同しかねる。私は、反対です。」と意見した。
残念ながら、意見としての飲み会反対は私一人であった。
胸の内では「そんな気分ではないけれど」と思っている人はいるだろうが、あえて意見を言う人はいなかった。

報道番組でも、約1か月は自粛措置でほとんどバラエティー番組なども控えられていたテレビ番組なども、徐々に今まで通り様々な番組が企画されるようになり、そのことに異議を申し立てる気持ちはない。
 しかし、覚えておきたいことは、今なお肉親を失い家を流され、避難所に暮らして希望を引き裂かれた多くの人々があえいでいる現実があることを肝に銘じることです。

 この連休、普段ならさまざまな旅行に出かける人々が、今回はボランティア活動に現地に赴く人々が沢山居られるという。

 そうした活動を行う人たちに敬意を払いつつ、継続的な支援の方法はどういう在り方があるのか?今後も見つめていきたいと思う。