2011年は、忘れられない大災害の年となるでしょうが・・・

考えてみれば、2月にはニュージーランドで起こった地震により、留学に赴いていた若い学生さんたちが倒壊したビルの下敷きになり、救出された人もおられたが、沢山の若い命が失われた報道が生々しかった。まだ、その余韻が残っている中で、今度は3月11日の大津波が東日本を襲った。
今度は、何万人の人達が命を落とし年行方不明になるという、文字通りの大災害をもたらした。

 映像等で生々しく映される津波の破壊力と、なすすべもなく流されていく人・家・自動車、そして津波が引いた後の町並みは、見る影もなくすべてが破壊された状態となってしまっている。

 生き残った人たちが、肉親を捜しに毎日地域を探し回っている話も聞くが、その人達が大切な家族を発見できたとしても涙の再開が待っている。しかし、いまだ見つからない行方不明の人達が1万人以上おられる。つい先日までは死者よりも行方不明の人達の数の方が多かった。・・・このことは、津波により流されてしまった人たちの捜索が、いかに困難を極めているかということを示しており、今後ますます見つからない人たちを探し当てることは困難となるだろう。

 こうして、津波により破壊された町と人間には、これからも厳しく困難な現実が待っている。

復興のための、様々な支援活動も繰り広げられているが、被害の大きさとダメージの深刻さを考えると、今後継続的なバックアップ活動が確立される必要性を痛感する。

 一方、他人事ではなくいつ関西でも大地震が発生し津波等の被害が起こる可能性もあるんだということを肝に銘じる必要がある。

 もし身近なところで、こうした非常事態が起こった場合に、どういう行動が必要なのか?きちんと備えておく必要がある。
出来ないことをやろうとしても無理があるが、出来ることは備えておくことにより、いざという時に自分たちの身を守ることにつなげられる。

 おそらく、自宅にいるときに地震が発生すれば一番危険リスクは小さいだろう。最低限の非常時携帯品として、リュックサックに主な緊急用品がつめてあり、それを持って逃げ出すことが出来るようにしている。
しかし、下手に外に出る方が危険なので、火元等を消して様子を見ることが肝心。

 問題は、職場で被災した場合だ。
私の勤務場所は、大阪港区の海に近い地区に在りしかもビルの1階に事務所がある。もし、数メートルの大津波が来たら、あっという間に呑み込まれている場所なので、情報を早く察知する必要がある。・・・だから最近事務所にいるときは、常にラジオをつけっぱなしにしている。地震の情報がすぐに流されてくるからです。

 とにかく、津波が予想されたらビルの会場に上がって身の安全を守ることが優先する。
ただ、問題は担当している利用者をどう守るのか?ということになる。
数十人の利用者全員の安否がどうなのか?その情報を調べる必要がある。しかし、地震から津波までの時間的余裕はあまり残されていないことを考えると、おそらく一人一人を救出する余裕はとてもないだろう。
また、地震で混乱するさなかに電話連絡などしている時間はほとんど残されてはいない。とにかく迅速に安全な場所に避難すること、身近に助け出せる人がいれば、その人達と一緒に高い場所に逃げることが必要となる。

 もし緊急時が来たら、どう行動するか?
そのマニアルを、きちんと普段から準備をしておきたい。
いざという時に、混乱するであろう状況の中で、沈着にやるべきことを進めることが、最も必要とされる支援者としての備えであることを再認識したい。
地震帯の島国で生きている私たちに、これから求められていることは、今回のような大災害が、一度ならず幾度となく起こる可能性があることを知っておくことなんですね!?

PS:さぼっていた朝顔の種うえを、昨日やり終えました。
自宅のベランダと、事務所の裏のプランタンにそれぞれ植えて、今年の朝顔作戦始まりです。5月になり、暖かくなればやがて芽が出てきます。