no13 お亡くなりになった利用者への追悼

最近、季節の移り変わりのせいなのかお亡くなりになる方が多い。

入院された方が、急に様態が悪化して亡くなられる事がしばしばあり、そんなにも悪かったのか、それとも、別の要因なのか分からない事があります。

利用者の体調がおかしい時は、早い目の受診を勧めますが、信頼できる医療機関にて診てもらうように声かけをします。

不幸にも、回復される事が出来ずに、お亡くなりになるとき、その時点で私たちケアマネの仕事の範囲は終わります。利用者本人に対する、対応は、お亡くなりになった事により終了せざるをえないのです。・・・これは、法的な仕事の範囲という意味でも、対象者が生きておられる中での支援を行うことが私たちに求められている仕事なのです。



しかし、実際には、利用者を取り巻く御家族への対応が残っており、メンタルケアーを含めた面接が必要とされることもあります。私の場合は、極力、お亡くなりになった利用者家族へは、あまり関わらないように勤めています。特に、御親族や兄弟の方々が集まる、お葬式等への出席は、なるべく控えています。・・・勿論、お亡くなりになって悲しまれている家族と、感情的な共有を持つことも悪い事ではありませんが、ケアマネとして遣らねばならない事ではない、と思います。出来れば、お葬式等の行事が終わったあとで、お線香を上げに行く・・・この方が、本人に対する供養としてふさわしいと思います。

方法は色々あっていいのですが、遺族の家族さんに労いの声をかける等援助者として当然必要な配慮も大切なものだと思います。

利用者が亡くなり心の痛みと悲しみに沈む方に対して心からの哀悼の意を表すことの意味を十分心得る必要があると思います。・・・ですから、理想的にはさらっと惜別を交わすことが出来れば、それが一番相応しいとも思います。



あくまでも、利用者が生存中に、出来る事をさせて頂く、存命中に、出来ることをしっかりしておく・・・このことが大事です。



聞くところによると、無くなった利用者への葬儀出席を常としているケアマネも居られるらしい。又、その際、事業所の”しきび”や、弔電を届ける事が必要とされているところもあると思います。その良し悪しに対して、コメントは控えるとして、あまり売名的な態度は控えるべきと思っています。

最近は、当初からそうした香典やシキビなどの提供をお断りされるやり方が増えてきているようです。これは良いことでしょう。大切なことは、お亡くなりになった方とお別れする心なんですから・・・



結論として、あくまでも、その方が存命中に、出来るだけの事をしていく・・・という基本的な立場を確認しつつ、必要に応じてお世話になった家族さんなどへのご挨拶をかねてお通夜・葬儀などへ出席することもあっていいのではと考えます。

あくまでも、あっさりと質素に、心をこめてご挨拶をする…それが良いと思います。