no17実施調査と其の対策。

この5年間ケアマネをしていますが、今回始めて、自治体からの”実施調査”に立ち合う事になりそうです。

かって、所属していた事業所へ、調査が入った事はありましたが、居宅介護事業所への立ち入り調査は、初めての体験です。案内が来て8日間ほどしか猶予が無い事情ですので、じたばたする時間は残されておらず、まして、月後半のこの時期は、ただでも利用者への訪問が控えている時期なので、準備をすると言っても、お手上げです。



「もうこうなったら、在りのままで見て貰いましょう。」と声かけする自分自身を、早、諦め状態と思いたくもなります。

「今まで、自分達が行ってきた仕事振りをとくと点検して頂こう」と紳士的な態度で云いつつも、やっぱり出来るだけの事はしておきたいとの欲が出て、今週は、結構遅くまでぎりぎりの事務仕事をしてきました。夜遅くに帰路に付きながら、「残業代も出ないのに、何でこんなに仕事に駆り立てられるのか・・・?」と溢したくなる正直な気持ちですが、ここで弱音を吐いても仕方ありません。顔は笑って、心では涙して・・・こんな浪花節のような気分になったりもします。



さて、具体的な調査の中身ですが、

居宅介護に対する調査の場合は、

○担当者の資格明示、人員配置の適正、出勤予定表等の作成、苦情処理体制と対策の明示化などの事業所としての運営事務処理の適正な運営が為されているかどうか?が調べられます。



○次に、ケアプランの中身が個人台帳を検分する形で見られます。

具体的には、該当期間での調査対象リスト(毎月の居宅介護費の請求リスト)より、任意に、何名かピックアップされて、詳しく全てのケアマネの仕事振りが見られます。・・・其のときにより異なるようですが、

○例えば、医療系のサービスを含むプランから各担当者1人づつ、

○それから福祉用具レンタルに関わるサービスが適正にアセツメントされて導入されているかどうか?とりわけ、要支援の利用者に対する過剰なサービスとしてベットレンタルが無いかどうか?

介護タクシーに関わるサービス利用者に関して、適切なプランが組まれ、モニタリング等が為されているかどうか?



○プラン全体に対しては、3ヶ月毎のモニタリングがしっかり出来ているかどうか(○印だけが付いているモニタリングでは不十分となる)

○居宅サービス計画では、プランの1・2・と週間計画表は勿論、サービス変更ごとの、利用者への声掛け説明と承認(押印)が取れているかどうか?

○それから、保険の更新期間ごとのサービス担当者の連携(担当者会議)とその記録、又は、紹介の文章記録等が点検されるだろう。



○経過記録の書き方と、プランのモニタリング・分析が利用者中心にやられているかどうかも調べられるらしい。

○後は、契約時の契約内容、重要事項の内容について、結構細かいところまで指摘されるようである。



こうして一つ一つ書いて見ると、気が遠くなるような仕事の量と質が調べられるわけである。とても、完璧に出来ていることなど出来そうも無い。きっと、様々な指摘点が出てきそうである。願うことなら、きちんと公明正大な仕事振りが残っていれば問題なく済みそうだが、どっこい、毎日のケアマネ業は余裕など無いのが現実である。それで、ともすれば、やらねばならない事が後回しにされて、

遣り残された仕事が残ってしまうことがあるんです。



来週の”実施調査”がどうだったのかは、又まとめて書き記す事になると思いますが、指摘される事は、素直に受けることが第一に求められます。間違っても、調査員に対して、言い分け等をしないことも心得ておくことが必要です。(自分の性格上、事前に自己暗示して置かないと、生意気な指摘をされたら、勢い反論しそうですから困ります(^_-)-☆)



下手な、隠し事をせずに、間違っていた事はそのまま受け入れて是正していく事を肝に銘じたいと思います。

4月からは、介護保険の見直しによりプランの建て方や、認定の方法も変更されてくるはずですが、とりあえず、今迄の仕事振りに対する評価を、特とお受けする次第です。



調査員よ、受けて立ちます、ドンと来い!