専門職としての強さを持つために。

no-mu2008-12-13

以下の文章は、最近組合の掲示板に乗せた意見を転載しています。この掲示板では組合員がそれぞれ意見を述べ合い交流を図る中で時には愚痴を言い合い、時には励まし合っています。

「国家資格でもない、”公的資格”としての介護支援専門員が、これだけ全国で何十万人も養成され、ケアプラン作成の重要な仕事を託されているのは、背景に日本の超高齢化のなかで高齢者や障がいを持つ人への支援のかなめとして、なくてはならない仕事を託されているからです。
・・・そうなんです。
私たちは、必要とされている人材なんですよ!

私たちは、建前としてはこうした重要な支援の接点に立たざるを得ない場面で、自分がいかに専門的な知識と“技術”を使って求められている仕事を一つ一つこなしていくのか?が問われている訳です。

しかし、これだけ重要な仕事が任されているにもかかわらず、ケアマネジャーが置かれている現場は大変厳しい労働条件や待遇の中で苦渋を極めていると言わざるを得ない。

大きな責任を負っているだけに、仕事が前に進まなくて利用者等との関係が拗れてしまうと、支援どころでは なくなってしまい、ケアマネジャーが負うストレスもそれだけ肥大化するわけです。

長くこの仕事を続けようとしても、ストレスがどんどん増えて自分の限度いっぱいになれば精神的に持ちこたえる事は出来ないでしょう。

様々な課題は、一人のケアマネの力だけではどうしようもない問題があり、職場の同僚や地域の専門職等との連携、市町村や包括の力を仰いでこそ一つ一つ乗越えていくことが出来るものだと考えます。

また、「うたのおにいさん」のように、せっかくケアマネとして頑張っていてもふらついたり迷ったりした時に、自分の近くに意見やアドバイスが受けられる関係づくりをしておかないと、どんどん不安になり落ち込んでしまうことになりかねないと思う。
特に民間ケアマネは、様々な利益誘導も強いられながらの仕事となります。・・・辛いときもありますよね。

愚痴を言うことは許されることですが、利用者や仕事の中でストレスや不満が混入するようになれば、やがて仕事自体がうまくいかなくなります。

やはり大事なことは、常に自分をリセットして、仕事に対する誇りを見失わないようにすることです。

それぞれ、自分が何のためにこの仕事を選んだのか?理由がありそれが自分の原点だと思う。
このフォーラムでも「自分の原点を見直そう」という意見があったと思う、・・・そうした一つ一つの原点こそ常に立ち帰る必要がある確認点です。

「うたのおにいさん」、あなたの原点は何ですか?
一度じっくり考えてみてください。
・・・そうすれば、自ずとこれから自分がどういう仕事への対応をする必要があるのか?答えが出てくると思う。

個人が置かれている現場は小さなものです。
十分に人材がそろっているところもあれば、厳しい欠員体制で毎日を苦闘している現場もあるでしょう。
それぞれの置かれている条件下で、最良の出来ることを進める他ないのですが、目指すものがはっきりすればいくらでも現状は変えていけるのではないでしょうか?

「自分が変われば、世界は変わる?」
この言葉は、ケアマネジャーが大切にしていきたい意味があると思う。
決して大きなことじゃなくとも、一つ一つ目の前の課題を解決していく中で、専門職としての誇りを培っていきたいと思うのです。
失敗も肥しです。
ええかっこしようとしない方が良い。
地道に、やれることを!利用者の笑顔の為に。これで十分だと思います。」

今年のお正月用に買いました。かわいい干支の人形たちです。