ガザでは一方的な虐殺がまかり通っている。

no-mu2009-01-18

誰もイスラエルの住民虐殺を止められないのが現状です。もちろんハマスも反撃しているが、彼らが使っている武器は旧式の武器でしかない。イスラエルの最新兵器とは比較にならない。白リン弾等の非人道兵器も使用され、やりたい放題の虐殺をしているのはイスラエルだ。
すでに1200人を超える人達がイスラエル正規軍の攻撃により犠牲になり、けが人は数千人出ている。(対するイスラエル軍の死者は2十数人程度らしい)この落差を見れば一目瞭然です。
負傷者を治療するための薬や医薬品もガザに入ってこない。多くの子供たちや老人女性たちが飢えと精神的なストレスにより非人間的状況に押し込められ、国際的な支援もイスラエルの監視下でストップされているという。昨日は国連のガザ救援センター施設が爆撃され死傷者が出ている。・・・もはやガザで安全な場所は一つもない。何時イスラエル軍の一方的な攻撃にさらされるのか分からない。

昨日、こうしたガザの地に桑山医師が自ら赴き医療活動を開始していることを記事にしました。今日は、その生々しい声を少し紹介します。(詳しくは、桑山さんのブログをご覧下さい)
http://blog.e-stageone.org/
彼の現地からの言葉は、ひしひしと今ガザで何が起こっているのかを伝えていると思う。

60数年前、日本でも米軍からの一方的な空襲かでたくさんの民間人が亡くなった。
あの時の恐怖感を、今80代以降の方は記憶の底に持っておられるに違いない。

今ガザで行われていることは、昼夜問わずのイスラエル正規軍による住民虐殺行為以外の何でしょう?イスラエルに反末する勢力の根こそぎの抹殺を狙った軍事行動が許されるなら、国連などの国際調停機関の役割は何なんでしょうか?
(今日の報道では、イスラエルが停戦を発表しているらしいが、これは本来の停戦とはほど遠い。イスラエル軍はまだガザ地域を包囲し、少しでも抵抗があれば根こそぎ反撃を抹殺する体制を整えている。ガザの軍事制圧が継続され、住民の生活物資は事欠いているままだ。

以下に桑山さんの現地からの言葉を引用しておきます。
・・・「 自分のシフト勤務は朝の7時30分からだから、
 「ごめん、オレは何もできん」
 と心の中で言い訳して寝ようとする。
 夜の闇の静寂があたりを包んでいて、ほっとする。
 「この空爆で死ななくてすんだ」
 という思いが込み上げてくるが、ふと
 「これっておかしい」
 と気付く。
 自分で危険な山に登り、無事に下山した時、
 「よかった登り終えた、遭難して死なずにすんだ」
 とほっとするだろうけど、それとはちがう。なぜならこれは圧倒的で一方的な爆撃の暴力の前に自分という人間が引きずり出されて、曝され、それでも何もなく無事にいられただけの話で、そんなことになぜ自分がほっとしなければいけないのか、その理不尽さにすぐに気付く。
 そして惨めな気持ちになる。
 これが戦争だ。
 心がどんどん惨めになっていく。
 「お前なんか死んでもいい」
 と空を飛ぶ戦闘機のパイロットに思われて、爆弾を落とされることがどんなに人間として惨めか、気付かされる瞬間なのだ。」

日中に医療機関の仕事に参加し夜眠ろうとしても、イスラエル軍の絶え間ない爆撃の町では普通に眠ることすら不可能なのです。
まかり間違えば、(運が悪ければ)イスラエル空軍のミサイルが自分の居る場所を襲ってくるかもしれないという恐怖感と戦いながら、それでも必死に自分の冷静な判断力を維持しようとしている一人の人間の苦悩がそのまま綴られています。

彼が語りかけているガザの現実は、あまりにも日本の現実と異なるかもしれないが、絶望の淵にあるガザのパレスチナ人達に、友人として自分が出来る事それは医療活動にあることを彼は実践で示していると思う。
彼の様な支援活動を行う者にすら、イスラエルの砲弾は容赦なく打ち込まれている。
こんな武力行為を、どんな理由であれ正当化する人達は、私は信用しません。