N.T10月8日付に載せられた意見広告。

残念ながら、ニューヨークタイムズの本文を確認できないが、報道によると1ページ全面を使った意見広告が掲載されたとのこと。
発信しているのは、広島・長崎の中高校生30人のグループ。発信相手はオバマ大統領。
では、どういった内容が掲載されたのか? 概要は、以下の内容とされている。
「もし大統領が広島を見てもらえたら、きっと深く心を動かされ、地球上から核兵器を消し去るためにあらゆることをしてくれると信じる。また、私達の街で大統領を迎え、平和な世界の為に手を取り合うことが出来れば、本当に誇らしいことでしょう。」
グループは、2万3千発の世界の現有核弾頭と同じ数の折鶴を8月から募っており、それを持って来年春にオバマ氏に届けると言う。そして改めて広島訪問を直接求めると言う。

ちょうど9日に、オバマ大統領のノーベル平和賞受賞が発表され、改めてオバマ氏のここ半年の言論が、世界政治の中で大きな平和的潮流を促していることがマスコミ等で取り上げられている。

グループの共同代表、広島学院高校の中間卓也さんは、「オバマ大統領の登場で世界中に核廃絶を目指す雰囲気が広がった。ノーベル賞にふさわしいと思う」と話しているという。

こうした意見発信と青少年の動きが、大人達の心も動かし、少しずつ共鳴者を増やしていることは大変前向きな運動として評価できると思う。
因みに、新聞紙掲載費用の約650万円は、広島医師会や広島国際文化財団が捻出したとのこと。

ノーベル平和賞オバマ氏が受賞したことについては賛否両論がある。確かに実績がまだ積み上げられていないことも事実であるが、就任半年の大統領への「期待賞」として見れば意義のあることだろう。
今後、環境問題への政策も含め、核廃絶への記念すべき方向転換が後々の世までも記録される揺るぎない決意と強い意志として、世界のあらゆる政治が破滅と争いの現実から脱出していく重要な一歩となることを祈りたい。
日米の新しい政治的指導者は、矢継ぎ早に今までの好戦的強権的政治手法から平和的手法への転換を打ち出し始めており、保守派からは様々な批判が出ている。しかし、こうした国際政治の転換は、ある意味では今までのブッシュ=自民党ラインでは成しえなかった左からの政治的潮流の揺り戻しであると言えよう。米国に逆らうものは誰であれ、力=軍事力で圧倒する作戦が、結局は失敗していることは明らかです。
今なおテロリスト排斥の急先鋒の理論を振りかざす政治家たちも存在するが、彼らが今後の国際政治を先導することはあり得ない。
これからの課題は、軍事力によらない平和的手法で取り決められる諸国民の和解がテーマであり、大国が優遇される政策では解決とはならない。

今回の中高生たちの動きは、世界の政治の中では僅かな情報発信でしかないかもしれない。しかし、こうした自主的な民衆の動きやNPO等の運動が少しずつ広がる事が、憎しみや破壊のメカニズムを溶かしていく。あたかも初めは小さな波が、大きな大海のうねりと繋がっていくように。

10日ほど前の朝日を浴びた朝顔さんです。
光線のラインがきれいです。・・・今日は、たった1輪だけ赤い朝顔が咲いていますが。

こちらは、珍しいブルーと白のストライプの朝顔です。
この花の特徴は、朝から夕方まで1日長く咲いている事です。

そして、こちらはオーソドックなブルー朝顔です。
飽きることのない、癒しの色です。