介護

家に帰りたい…その声が耳に残りました。

土曜日、業務の方は休日なので家で過ごす予定でした。 しかし、午前担当する利用者の家族から相談の電話が入り、「歩けなくなり転倒を繰り返している。病院に連れて行くことも出来ない・・・」という訴えを受けて急きょ出動となりました。 あわてて身支度を…

家に帰りたい…その声が耳に残りました。

土曜日、業務の方は休日なので家で過ごす予定でした。 しかし午前に、担当する利用者の家族から相談の電話が入り、「歩けなくなり転倒を繰り返している。病院に連れて行くことも出来ない・・・」という訴えを受けて急きょ出動となりました。 あわてて身支度…

所在不明の高齢者が続々判明している現実があります。

1億2千万人の生活が営まれている国ですから、いくら管理が進んでいるといってもその実態はほころびだらけです。 すでに死亡していたにも拘らず、家族が遺体を放置し、そのまま住民登録が継続されてずっと生きていることになっていた100歳を超える老人が…

半減した比からの候補派遣に思う。

2年目となるフィリピンからの日本へ向けた看護師・介護福祉士候補の派遣者数が、昨年を大きく下回り118人となった事が伝えられている。(昨年は283人がやってきた)彼らは、フィリピンではすでに看護師等の資格を持っているが日本での就労で資格を得…

介護の仕事は、登録型雇用が相応しいか?

331万人以上の失業者が仕事を求めてあえいでいる。5%以上の失業率は改善されず、若い世代でも例えば高校卒業の就職率は4割でしかないと云われている。 普通に生活をしていく上での就業環境が、どんどん厳しくなり、専門的な技能や高い学歴を持たない人…

南田さんの死から思うこと

21日、病状が悪化していた南田洋子さんが亡くなった。 ・・・人工呼吸をして、どうにもならない状態であったらしい。 くも膜下出血が要因となったが、承知のように認知症も進んでいた。 彼女の死を、夫の長門裕之は役者としての仕事を穴をあけることなくこ…

今日は敬老の日ですね。

連休なので、ゆっくり出来ます。 普通なら忙しい週の始まりですが、今日が何故か敬老の日となり明日が国民の休日次の日が秋分の日となる。ケアマネジャーという仕事の場合、こうした連休は月ごとの仕事サイクルが一気に乱れてしまい休み明けにじたばたする羽…

ちょっと悲しい便り。

以前、Sさんのことをブログで取り上げたことがあったと思います。 脳梗塞を患って奧さんと二人暮らしをされていたんですが、奧さんに癌が発覚し、入院治療されるために利用者はショートステイの利用をされることとなりました。・・・ところが、入院後1ヶ月…

日本の介護は良くなるのか?政治家に期待できるのか?

最近、白澤教授のブログを訪問する機会が多い。 既にご存じの方も居られるかと思いますが、以下に挙げておきます。 http://blog.goo.ne.jp/sirasawamasakazu 5月14日の記述の中で、13日東京で開かれたシンポジウムの感想が書かれていました。この会合は…

ある介護人の病死について。

今朝、個人携帯電話に担当地区の病院看護師から緊急の連絡が入ってきた。 ・・・こんな時間に連絡が入るのは良くない知らせだろうと予測していたが、やはりそうであった。担当利用者の介護人が、病死したとの連絡だった。 この介護人は、実は癌であることが…

介護制度の狭間から取り残される人たちについて。

http://www.asahi.com/national/update/0321/TKY200903200276.html 昨日、悼む人の読後感想を書いたが、埼玉県の老人施設「たまゆら」で9人のお年寄りが焼死する火災の痛ましいニュースが報道されている。 06年に、九州のグループホーム火災で入居してい…

「1千万人の輪」が、日本の高齢者社会の希望を切り開けるのか?

経済不況と非正規労働者の失業問題が全面に出て、介護における報酬改定問題はどこかに行ってしまった感がある。 本来は介護スタッフの待遇改善が命題であったはずの報酬改定が、サービスの質をだしにして、複雑怪奇な加算が乱立されて事業所にとってもまか不…

春からの介護報酬改定に笑顔無し。

厚生労働省による、4月からの改訂の告示が出た。・・・膨大な資料で、例のお役所長の文章なので、極めて読み取りにくい説明だ。 法律の何条何項によりどうのこうの・・・と説明されるので、手元にその資料がなければよく理解できない。その資料を手元に置く…

ああ、10万円の賃金格差、是正の道は遠い。

2月13日、「日本介護クラフトユニオン」(組合員53000人・河原四良会長)の中央委員会で今春闘に月給制組合員一人平均で13000円の賃金引き上げ要求を行うことを決めたと報道されている。 この決定の背景として、介護労働者の平均賃金(2130…

非正規労働者の大量解雇と介護労働者の待遇改善について。

ご存知のように、春からの介護報酬改定の概要が昨年12月26日に発表されました。 居宅が1・7%、施設が1・3%の引き上げ幅になるらしいが、特徴として新しい加算が沢山新規で作られたようです。訪問看護では短時間の身体介護(30以内の身体1が、23…

家族と介護保険。

介護保険施行から8年、認定を受けて介護サービスを受けている高齢・障がい者の方は私たちの周りにたくさん見かけられるようになりました。制度が普及し、国民の多くがこの恩恵を受けるようになったことは一定の成果と言えるでしょう。 しかし、一方では制度…

介護を受け入れる事、受け入れないこと。

職業柄、障害や高齢になって自ら介護を受け入れる際にどういう態度をとられるのか?注目したい問題があります。 2000年以来、介護保険制度が浸透し、介護サービスを受けておられる障害・高齢者が増加しています。それは当然の成り行きですが、一方ではそ…

在宅復帰の困難性について。

私が関わっているある利用者の在宅復帰のことです。 半年ほど前に脳内出血を再発して、病院での急性期治療が終え、これからどうしようか?ということで本人(60代半ばの男性)を交えて相談しました。 ADLとしては、以前より能力が低下して自分で寝返り…

介護事業における“名ばかり管理職”問題。

厚労省は、チェーン展開する小売業・飲食業の店長などに関する管理職の判定基準を発表している。 マクドナルドやコナカなどの「名ばかり管理職」を見直すための基準として今まではあいまいな基準しか示されていなかった。 企業はそこに付け込んで、名目の役…

今自分が就いている、介護の仕事の原点ってなんだろう?

夏です。8月になり、だんだん暑さが人間の体力に影響を与えてきているのでは?水分を取り過ぎて食欲不振に陥ったり、夜になるとビールや冷たい飲み物を飲むけれど、日中は体に力が入らず夏バテ気味の人たちもいることでしょう。クーラーが必死に暑さに抵抗…

雇用問題から、介護の人材確保を考える。

130万人と云われる日本の介護分野で働くスタッフ・・・そのうち正規雇用の割合は極めて少ないと推測できる。大多数は不安定な非正規職員だから待遇面でも労働環境が悪い。 そうした中で、若い世代の定着率が問題となっており、せっかく介護の仕事について…

真剣に考えたい、20年30年後の日本の介護。

今朝の朝日13面で、「老いる都市100万人のこれから」と題して、「介護はカネ次第 悲しい現実」の現状が特集されていた。これは主に関東の都市における高齢化と介護の問題がクローズアップされているが、特養などの施設が足らず在宅で順番待ちをしながら…

介護の社会化はまだまだ遅れている。

最近、認知症の問題が盛んに問題にされ、やれ30年後には患者数が450万人に倍増するとか、「認認介護」が社会問題化するのでは?と騒がれている。 この認知症に対する対策は、騒がれている割には介護においても医療においても遅れている。例えば介護の分…

認知症罹患者数が激増する予想にどう備えるか?

先日の新聞に、30年後、認知症高齢者が3倍近く増加する予想が出されていることが発表されている。 これは、厚生労働省研究班が推計した数値として「2・3倍から3・1倍の範囲で高齢認知症の数が増えること」を予測した統計ですが、地域により数値の若干…

諦めない、介護現場からの声を聞いて下さい。

ある大手の介護企業では、前年その前と2年連続昇給はおろかベースアップが見送られています。組合との交渉で、3年目の今年まだ妥結が見られず会社は今年も「昇給見送り」の立場を表明しています。曰く、「事業の収益が上がらず赤字経営が続いているから昇…

ある男の死について。

その男は、戦中に中国や東南アジアで日本軍人として勇ましく戦い、運よく戦死せずに生きて日本に帰りました。戦後は家族の元に帰ってこつこつと商売をし、子供さん達を無事立派に育て上げ、夫婦仲良く暮らしておりました。しかし、妻の方が高齢になって病気…

介護の人材確保法案を急げ!

先日、国会にて「介護労働者の人材確保に関する特別措置法案」が可決されたと聞く。 これは、他業種と比べて飛びぬけて劣悪な介護の分野での待遇を改善するために考え出された法案です。試算では約900億円を国庫から支出して介護労働者の待遇改善を図ると…

人材不足の加速を危ぶむ。

今日4日付の新聞で介護福祉士を養成するための専門大学(短大を含む)の定数割れが著しいことが発表されている。大学では4年の専門課程を履修すれば国家試験を免除されて資格が取得できることがメリットで、主に若い人材を育成して福祉業界に排出すること…

後期高齢者医療保険制度は前途多難?

4月15日から、新しい医療保険料が年金より天引きされはじめた。これに伴い、各市町村の新医療保険窓口は保険料に関する問い合わせ、制度に対する問い合わせ、増えた保険料に対する苦情などお年寄りからの問い合わせが殺到した。 新しい保険制度では、保険…

離職する人々が続出する介護現場から。

ご存知のように、介護の業界ではその待遇の悪さが人材流失に拍車をかけております。 新しい人材が増え、その人に仕事を覚えて頂き、慣れてきた頃に「辞める」?何でやと聞くと、「給料が低い、これでは将来が不安、食べていけない等々…」 こんな形で人材がど…