JTの反論と、たばこ税問題を考える。

野田「どじょう内閣」が発足して、落ち込んでいた民主党への支持率が大きく持ち直したようです。世論調査で反映されるその時の人気は、あくまでも調査されたその時点での世論の趨勢を反映しているということであり、いつまで国民の気持ちが新しい政権になびくのか?については全く分からない。過去の政権では、間違いなく人気が下降し、低迷する傾向があることも事実で言えよう。
 今度の内閣では、女性は二人だけの選出で、これはさびしい限りだ。
何故、力のある女性たちが選ばれないのか?または選ぶ方の眼が乏しいのか?その辺は大いに議論があってしかるべきだと思う。
日本の社会は、まだまだ男社会で閉鎖的という一面を維持しているのかもしれないが、政治が退廃して民意が正しく反映されない政治状況では、もっと実力がある女性たちにリーダーシップを発揮してもらっても良いのではなかろうか?

今回、厚労大臣となった小宮山氏が、「たばこの増税について積極的な発言を行い、「毎年100円づつ引き上げて、ひと箱700円までを想定して増税をすることが必要」と発言し、それを受けてJTが「そんなことをしたら偉い減収に繋がってしまう。愛煙家ばかりをターゲットにしないで呉れ!」と泣き言を並べている。

私は、小宮山氏の意見に賛成する。
多くの喫煙家の健康を損なう煙草の喫煙率を下げる効果がある、たばこの大幅な値上げは、社会全体の健康生活にとって不可欠と言える。
たばこを吸うことにより、どれだけの疾病誘発が加速化され、それが健康保険財政を蝕んでいるのか?しっかり調べていただきたい。
本来は、喫煙者と非喫煙者が同じ保険料で保険制度が支えられていること自体が不平等だと思う。
一方は、がんを始めとしてあらゆる疾患の原因因子をばらまき人間の健康を侵す喫煙習慣をしている人たちと、もう一方はそうした喫煙から逃れて、汚されていない空気のもとで暮らしている人たち・・・その両者が同じ保険料率で保険財政を支えていること自体が問い直し是正される必要がある。
もちろん喫煙グループは、高い保険料を払ってもらわなければならない、肺がんや様々な成人病の罹患率を喫煙が押し上げている以上、それは当然の負担であろう。
ところが、現実の制度は喫煙者を非喫煙者が経済的にも支える形で同等の負担保険料を払わされていることは理屈に合わない。

特に日本は、喫煙者に甘い社会体制となっており、非喫煙者の権利は著しく侵されていると云えよう。

JTの反発に屈することなく、小宮山厚労大臣の奮闘を期待し、社会に見える形で大いに「たばこ論争」を繰り広げて勝利して欲しい。
JTが言う税収の問題としてではなく、人間の健康問題として、たばこをどう扱っていくのか?どうあるべきなのかが議論される必要がある。
 たばこを栽培している農家の人達は、それぞれ他の有用で必要不可欠な農業に少しずつ転換すればその人達の職は守られる。
原発問題と同様に、近い将来には煙草も世の中から無くせばよい。
人間は、たばこが無くとも他に楽しみ喜びを感じることはいくらでも見つけることが出来るはずだ。
たばこが無ければ生きていても面白くない・・・もしこう感じている人が居るとすれば、その人はすでにたばこに侵された価値観を持っていると云えよう。
人間って馬鹿だよな。
何で、体に毒になるこんなものを、いつまでも捨てることなく社会の懐に携え続けているんだろう?

子の朝顔は、実は野生の朝顔です。
何時も事務所に向かう道のフェンスで咲いている可愛い小さな朝顔、朝脇を通り過ぎる人達が通り過ぎながら見ていきます。中には、私のようにじっくり見入っている人も居ます。自然に生えて仲間を増やし沢山の小さな花が咲いているのです。