6月よりメンバー4人の事業所になりました。

 居宅の事業所を始めて、3年目に入り、6月から4人目のケアマネさんが入社しました。この方は非常勤ですが、メンバーとしては4人目となります。特定事業所加算を算定している関係から、最低3名以上の常勤換算ケアマネジャーが居なければならないので、スタッフが増えることは事業拡大の為に不可欠な要素となります。

 4人が事務所に揃う日は、さすがに事務所内は賑やかです。朝は当日の訪問予定を調整したり、各事業所からかかってくる電話対応をしたり、みんな忙しい。でも、午後からは各自が訪問先へ出かけることが多いので、事務所を閉めて出かけることもあります。
 携帯電話の転送を設定しているので、留守中の電話がかかれば自分が持つ携帯電話に電話が入ります。ですから、利用者等に訪問時にも、自転車で走っている時間帯も電話が着信すれば応対をします。
 月末の忙しく出歩くときに、電話が重なると応対するのが大変。どういう電話なのか?話される要旨を聞き分けて必要な連絡をしなければなりません。特に利用者宅での着信時、利用者にご迷惑をかけないよう、手短に電話対応をすることが求められます。

 緊急電話対応については、時間外や夜間電話は、当初心配していたほどの問い合わせは今のところないので、たまにかかってくる電話には余裕を持って対応が出来ています。ただ、電車の中での転送電話については、出られないこともあり、電車を降車してからかけなおすようにしています。
 こうして、だんだん事業所らしい体制が整いつつあるのですが、まだ収支は赤字です。
 スタッフに支払う給与と必要経費を支払うと、自分の給与を削らなければならないこともしばしばあります。ですから、出来るだけ無駄な経費は使わないようにしていますが、仕事で使うコピー機だけは、グレードが高いカラー印刷も可能なものを使いだしています。もちろんリース契約ですが、何と7年契約で支払う必要があり、月4万円を超える支払いをしています。だから、スタッフの社会保険料コピー機支払いで25万近く支払っており、それから家賃やもろもろの維持費を支払うと、赤字になってしまうのです。
6月は、新規の依頼やケース担当の案件が予想を超えて入り、スタッフ一同大忙しでした。でも、有難いことには包括さんからの依頼が順調に来ることと、受けるスタッフそれぞれが前向きに対応してくれていることです。私一人ではとても依頼を受け止められないでしょう。
 土曜日や日曜日もしばしば事務所に出てきて残務をこなしていますが、事業を成功させるためには、どんな苦労も苦になりません。(体は時々悲鳴を上げることがありますが・・・そんなときは爆睡します!)

 でも、目の前の収支にため息をつく事よりも、半年後1年後の事象所を描いてスタッフには働いてもらうようにしており、毎週開く事業所内研修の為に、何を学ぶのか企画して資料準備をすることも重要な管理者の仕事になります。専門職としての資質向上のためには、こうした継続的な事業所内研修の積み上げが、それぞれの専門職としてのレベルを引き上げていくよう、さらに研修の質を磨いていきたいと考えています。
 つくづく思うのですが、特定事業所加算を取得することで、事業所加算分の費用が保険財政から余分に必要となるのですが、取得できる事業所が増えれば、それだけレベルアップされたケアマネジャーの活動成果が生み出される効果が見込めるのです。
 何故なら、加算が取れていない事業所では定期的に見のある事業所内研修はされていないからです。少しでも採算収支を上げるためには、効率的な仕事が求められ、研修に時間を割けなくなってしまう。これが研修を後退させる要因となるのです。・・・もちろん、「うちの事業所はやってますよ」と抗議をされる事業所もあるか?と思います。しかし、毎週計画的に研修や業務打ち合わせを継続することは、簡単ではなくそれなりの必要性の裏付けや「研修をやりぬく強い意志」が無いと実現しないのが現実です。
 特に一人や二人ケアマネの事業所では、研修体制を自前で行っていくのは簡単じゃないでしょう。
 こうして、ある程度の人数を確保できる体制で、特定事象諸加算を取りながら管理者が意識的に研修体制確保を進めることによって、はじめて自立した居宅の事業所体制が確立できることとなります。
 今は4人態勢ですが、出来れば近いうちに5人6人と増やすつもりです。・・・一応6名レベルになれば、独立型の自立した居宅介護支援事業所が確立した状態として、安定すると想定しています。
そうなれば、スタッフへの賞与も少しは出すことも出来るようになるでしょうし、福利厚生面でも待遇を改善することも可能となります。

 理想の事業所を確立していくため、まだやっていくことは沢山あります。前を向いて、今しばらく奮闘するつもりです。