no16困難ケースを語り合おう、そして、共感を!

先日、私が属する支店の地域のケアマネジャーが集まり、それぞれが持ちよった困難ケースに関する発表の研修会をしますた。



開催に先立ち、一定のルールを確認しました。そのルールとは、

○静かに話し手の発表を聞く、○批判をしない、○話が途切れたら、聞きたい質問をそれぞれ1人の人の発言に偏らないように聞く、○時間が来れば、次の人に交代する・・・



ほぼ、こういった確認をして、6人ぐらいのグループに分かれて行いました。



そして、最後に、各グループから選抜された人が、全体での発表を行い、全体的な討議を行いました。



大体4時間くらいの時間を使いましたが、沢山の困難ケースをそれぞれ色々な角度から聞く事が出来、自分だけではなく、皆それぞれ、難しいケースを担当しながら、"ああでもない、こうでも無い・・・と悩んでいる事を知りました。



深刻なケースもありましたし、既に解決の糸口が見えているケース、如何して良いのか暗中模索のケースなど、それぞれ、味わいのある話しを聞く事が出来ました。



普段、ケアマネは、自分のケースに没頭する事が多く、なかなか客観的に、様々なケースを見てゆく事が少ない現実の中で、沢山の困難ケースを聞きとる中から、まだまだ自分のやる事はあるんだと言う、気持ちが涌いてくるものです。



どんなに、絶望的な状況の中でも、どんなに苦しい立場に立とうとも、その場から、我々が逃げる事が出来ない以上、冷静に、出来る事を処理する能力が問われてきます。



その意味では、こうして、偶には、色々なケースを語り合うことが、自分たちの脳を、ひとまず、リフレッシュする効果が在ると思います。

確かに、沢山のケースを聞くと言うことは、疲れる事でもあります。

でも、こうして、沢山のケアマネさんたちが、それぞれ利用者のために、如何したら最良のケアマネジメントが出来るのかを取り組んでいる事実を聞くことは、自分の今後の活力となって行く筈です。



今回、この語り合いのみで終了する事ではない事を確認し、次に繋げる"繋ぎのシートも作成して、それぞれが、今後も意見を交換してゆこうと確認しました。結構、色々な情報を求める意見が多いからです。



従来は、研修会と言うと、何かのテーマについて掘り下げる研修が多かったのですが、今回は、そうではなく、それぞれに言いたい事を出し合うことに重点をおいた研修となり、意義が在ったと思います。



こういった、研修方法は、実は、別の大阪府主催の研修会で採用されている方法に習ったものです。



近年、ケアマネに課せられる仕事の量と困難なケースのサポートは、なおざりにされたままの事が多いと思います。企業内では、利益の誘導が堂々とまかりとうり、ケアマネの仕事に売り上げの拡大を押し付ける事は、当たり前になってしまっています。



そんな中で、心身ともに、疲れてしまう事も多いと思います。



そこで、未だ、こうした"語り合いの研修”をされていない所では、ぜひ、呼びかけてやって見て欲しいなと思います。



今度、今考えている企画として、”利用者さん同士の語りの会”、をぜひ実現して見たい、と考えています。



複数の要介護者に集まってもらう方法等、如何するかをクリアしなければなりませんが、来年、ぜひ実現させてみたい企画です。