公務員による公費の浪費と接待体質が露呈。

雨上がりの黄色い花


報道によると、深夜のタクシー利用について、公務員が公費で自宅まで高額のタクシー代を長年利用し、加えて接待を受けていたことが明らかになった。
これについては、「タクシーチケットは午前0時半以降に帰宅する職員が利用でき、2006年度の利用金額は年間約4億8000万円に上る」ことが発表されている。

こうした経費が、堂々と税金で使われることについて承認されていることをどう考えるのか?タクシー代は、1万円以上から2万円を超える距離を走ることも珍しくないと言う。固定客が欲しい個人タクシーなどにとっては、こうした「おいしいお客」は少々の接待経費を使ってもつかんでおきたいと言うのが本音らしい。
財務省だけで383人(13機関で合計すると520人にのぼる)がこの深夜タクシー便を利用してしかも接待を受けたと言う。接待の内容は、ビールやお茶チューハイなどの飲み物を提供され、おつまみに商品券、クオカードなども渡されていた例があることが報道されている)

考えてみれば、何故終電が使えないような深夜まで残務をさせるのか?せめて交通機関が動く時間までの仕事配分をすればこうした無駄な経費は支出する必要がないのにもかかわらず、相も変わらぬだらだら長時間労働が官僚の間に浸透しているのではないか?それとも公務員は、どんな残業をしても許されるのか?労働環境の問題としても、こうした長時間のは不健康な働き方を、官僚自ら是正しなければならない筈なのに逆に助長していることになる。どう考えても、この問題に現われている無駄遣いを常としている官僚体質を、この際根本的に暴き出す必要があるようです。

・・・一般常識として、国民の税金でこうした深夜タクシー代が使われていること自体、今までなぜ問題にされてこなかったのか?それだけでも議論が巻き起こる問題です。
まして、今回問題になっている癒着体質は、タクシー業界の売り上げ確保に対する行き過ぎた接待体質が、こうした税金の無駄遣い体質と結びついている実態です。

もし、職員が自腹を切ってタクシーに乗るのなら、おそらく問題にはならないだろうが、彼らが使っているチケットは全て公費から支払われ、それにまだ接待までのうのうと受け取っている現実はまさに厳罰ものに帰すべき体質ではなかろうか?
20年以上もこうした慣例が続けられていることは、昨今の政権担当者とそれに連なる官僚たちが綱紀粛正を謳ってきたこととは裏腹にこんな無駄遣いがとうとうと続けられてきたことを示している。
もし、これが民間企業ならばおそらくこうした経費を何らかの形で制限する検討をしていた筈でしょう。・・・役員や経営者がお抱え運転手を使ってこれと類似した接待行為を受けているかもしれないが、それについては企業がどれだけチェックをすることが出来るか?その企業の資質が問われている。同じような接待行為が同等もしくはそれ以上の形でなされているとすれば、その企業体質がいかに甘いコンプライアンス体質を持っているかの証明となる。経営者が企業を私物化し、何でも好きなように浪費できる体質を持ち続けているならば、必ずそうした堕落した体制が告発される時が来ると思う。
しかし、問題は国家公務員の浪費について、こうしたタクシー使用の浪費と接待が何時までも許容されて良いのかどうかです。
これについては、「タクシー事業者が認可された運賃から客に一部を払い戻す”割り戻し”を禁止している」道路運送法を持ちだすまでもなく、公務いとしてあるまじき行為であることは議論の余地はないでしょう。
関連省庁が、この問題について厳正に処分を行いなおかつ、今後透明度の高い改善策を策定し、早期に無駄遣いを禁止するようにすべきです。
 一番良いことは、深夜にも及ぶような残業は廃止すること、もしどうしてもやりこなさなければならない仕事がある場合は近くの宿泊施設の利用を行うことにより、無駄なタクシー代は無くなる筈。
われわれ国民として、この無駄遣い禁止をきっちり行ってもらうよう、今後の対応に注目したいと思う。
もし、根本的な解決策が出来ないとするならば、我々が出来ることは一つしかない。
今度の選挙で、政権を担う政党と議員たちをすべて首にすることです。
何の為に高い議員経費を支出して国会議員たちを選出しているのか?それは、こうした公務員の経費浪費行為、職務に関わる金品の授受等に対して厳しい「綱紀粛正」を断行する行政命令を下す為に、議員経費を捻出ている訳です。ところが、議員たちがなすべき仕事をせずに逆に官僚達の好き勝手の経費浪費を放置しているのならば、躊躇せず彼らを首にすべきです。

本当の意味で社会の利益をむさぼるような、職務を利用した公務員の収賄行為については、断固とした措置が取られなければならない。
これを確実に実行できない政党と行政機関は、その担当能力以前の問題として、公の事業と業務に就く資格がないと言わねばならないと思う。今回の公費タクシーの金品授受については、決して手を緩めず当事者責任のある省庁と公務員に対して、事実確認を含めて追及と責任の所在をはっきりさせていかねばと考えます。