ストライクゾーンをもっと広げたい!

先週の新聞日曜版に、湯浅誠さんのプロフィールと人物が特集紹介されていた。読まれた人も多いと思いますが、湯浅さんはこの1年でマスコミにも大いに登場し、反貧困運動を個性的に進める人物として大いに注目をされています。
http://www.moyai.net/

まだ40歳と云うことですから、年齢も若い、しがらみもない、行動力もある・・・私にはうらやましい素質ですが今後湯浅さん達がどういう提案を行い運動を作り上げていくのか?本当に楽しみです。

既成の政党に頼るで無し、かといって一匹狼でもなく、彼の活動するところには多くの人達が集まってきている。
会社から放逐され、家族からも見放され、住む場所さえも失った人達と対面し、決して施しをする形ではなく彼らがやがて自立することを想定して相談者として在り続ける・・・こうした自立を支援する活動は決して華やかな活動ではない。
この1年の派遣村運動により、どれだけの人達が野宿生活から離脱し、生活保護を受けて自分の部屋に寝起きする生活を始めたことか?
社会のセーフティーネットから抜け落ちて、誰も見向きもしてくれなかった野宿の生活から、少しずつ自立し始めている人達が増え、それを支援し続ける運動があると云うことは日本の社会の裏の実態を日々告発をしていることでもある。

自分の利益や儲けを増やすためではなく、真っ当に働いて生きていける人達を勇気づけるために、こうした支援活動がになわれていることを思うとき、行政では決して出来ない市民レベルでの自立支援活動が根付いていることが判る。

社会をどう変えたいですか? という記者の質問に対して、湯浅さんははっきりと答えています。
『ストライクゾーンをもっと広げたい。そうすればボールと判定される人が減り、多くの人が生きやすい社会になる。でもそれは、一人じゃ出来ない。だから仲間を集め、「場」をつくり、社会に問いかける。それが私の役割だと思っています。』

つくづく思うのだが、政治の世界で改革していただきたいことも山とあるが、政治家達の使う「改革」にはきれい事が多すぎる。
口ではいくら良いことを言っても、実際に行われる行政は政治家達の文言とはかけ離れた施策となる場合が多い。

本当に裏切らないのは、市民自身の手による地に足が付いた支援事業であり、フェイストーフェイスで行われる支え合いの輪が人を支えていくものだ。

湯浅さん達が行っている活動が、もっと広がっていけば、きっと日本も変わっていくのではないか?と考えているんです。


7月に入って、日本列島は梅雨空一色ですが、晴れ間の今日は朝顔たちも沢山咲き出しています。



午後になると、まるで、ロケットの発射台のように、明日花を咲かせるための準備が着々と行われており、蕾が盛り上がっているのが判ります。
さて、どんな花が咲くのでしょう?